12話 ページ12
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「僕、今日ライブ行くんですけど、せめるさんもどうですか？」
「ええ…いやええわ俺、バイトあるし」
「行きましょうよ！ももちゃんの活躍見たくないんですか？」
「うーん…」
「今なかなかチケット取れないんすよ！すごい人気やから！」
「そうなん？」
「僕、今日断られたら2度と誘いませんよ！？」
「なんやそれ。…えー？…じゃあ、行こっかな」
完全に目がキマってる後輩にどんどんたたみかけられて、思わず首を縦に振ってしまう。
それにしても、なんでこんなに俺を誘ってくるんやろう。
そんなに好きなんやったら、別に1人で行きゃあいいのに。
まあ、心のどこかで百瀬のアイドル姿を見てやろうという好奇心があったことも否めない。
こんなに誘ってくれてるんだったら、行ってみてもいいかもしれないな。
そもそも後輩に誘われるきっかけになったのは、百瀬が勝手に俺のカバンにキーホルダーつけたからだ。
だからまあ、俺が見にいくことになったんも自業自得だということにする。
俺は黙って知り合いに漫才見に来られたら多分キレるけど、アイツはどうなんやろうか。
百瀬のことだし、喜びそうやな。それとも俺みたいに嫌がるのか。
「ライブって何時からなん？」
「18時です！」
「わかった。じゃあ出発する時なったら起こして。俺、ここで寝とくから」
「おっけーっす！」
1回持ち上げたカバンを楽屋の机に戻して、さっさとソファーに横になった。
蛍光灯の眩しさをちょっとでもましにするように腕で顔を覆って、目を閉じる。
あの時、キーホルダーの存在に気づいた時に、すぐに外せばよかった。
俺がアイドルのグッズ持ってるとかいよいよ言い逃れ出来ないくらいそういう顔やし、何も付けっぱなしにしたまま劇場まで来なくてもよかったのに。
今思えば、バイト終わってやけにニヤニヤ楽しそうな百瀬を見た時点で、ちゃんと問い詰めれば気づけたはずだ。
おかしいなと思ったけどそのままにして、キーホルダーの存在に気づいたのは家に帰ってから。
何でやねん、と鼻で笑って外そうとしたけど、百瀬の顔がよぎって俺は結局外せなかった。
「ライブ楽しみやな」
誰もいなくなった楽屋でそう呟けば、ちょっとだけ楽しみになった気がした。
どうせ行くなら、ももちゃんのアイドルやってる姿、しっかり見てやろうやないか。
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オドル・チャイコフスキー(プロフ) - 名無しさんさん» 本当ですか！？迷惑だなんてとんでもないです…！またお時間の大丈夫な時に送っていただけましたら嬉しいです！ (2022年2月24日 10時) (
レス) id: 69edd5c767 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - オドル・チャイコフスキーさん» また落ち着いたらゆっくりデジタルで綺麗に描きたいです…（ ; ; ）また描けたら送っても良いですか…！？（迷惑） (2022年2月24日 0時) (レス) id: 7dbff3fa59 (このIDを非表示/違反報告)
オドル・チャイコフスキー(プロフ) - 名無しさんさん» ありがとうございます！大事に保存させていただきました！宝物です…！！ (2022年2月24日 0時) (レス) id: 69edd5c767 (このIDを非表示/違反報告)
名無しさん(プロフ) - オドル・チャイコフスキーさん» わあ〜！！喜んでいただけて嬉しいです〜！！！！！あんな雑なものでよろしければカメラロールにお邪魔させてやってください…！！m(__)m (2022年2月23日 15時) (レス) id: 7dbff3fa59 (このIDを非表示/違反報告)
オドル・チャイコフスキー(プロフ) - 名無しさんさん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉に加えて、イラストまで…すごくすごく嬉しいです！こちらのイラスト、保存させていただいてもよろしいですか？ (2022年2月22日 20時) (レス) id: 69edd5c767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オドル・チャイコフスキー | 作成日時：2022年1月16日 17時
