3話 ページ3
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荼毘が子供好きなのかと問われれば、答えはNOである。
それはもちろん、荼毘が抗争相手から罪のない一般人まで関係なく殺してきているからだ。
その中には、偶然荼毘が人を殺す場面を見てしまった子供なども含まれる。連合に取り入る身だったホークスは止めることができず、見殺しにしてしまったことが何度も何度もあった。
だから、荼毘がAを連れているのは子供好きな面があるからではなく、Aという人物に何らかのメリットがあるからだと予測した。
「俺も気になってはいたけど、アイツ聞いても教えてくんねぇしなあ＿＿＿名前年齢出身個性身長体重と隅々までレクチャーしてくれたぜ！」
ホークスが主な情報源としているトゥワイスに訊ねてもこの有様だ。
「気になってはいた」と過去形であることから、トゥワイスも諦めて受け入れた身なのだろうと推察できる。
「俺はガキが得意じゃないけどよ、Aは泣かねえし駄々を捏ねないしで楽だよな」
「それは……確かに、言われてみればそうですね」
「だろ！あの死柄木でさえも初めましてのときに殺さなかったくらいだしよ。荼毘の躾がなってんのかもな」
毎日騒がしくて嫌になっちまうぜ！と仰け反るトゥワイスに「わはは」と笑いながら、ホークスはそうかと彼の言葉を反芻する。
Aは連合加入前から荼毘と共にいる。それは大きな情報だった。
元連合メンバーの中で、死柄木弔と荼毘(黒霧もだが、彼は別のヒーローによって既に捕まっている)だけが素性が分からなかった。解放戦線の誰もが知らない荼毘の過去を知る手がかりが得られそうだとホークスは胸に刻む。
常に荼毘と共にいるAに接触する手立ては現状ないけれど。
さりげなく初対面時の様子を聞いてみたが、どうやら荼毘とトガヒミコが同時だったらしい。トガヒミコはトゥワイスと異なり、ホークスを警戒している。
話を聞くのは難しそうだと頭の片隅に整理した。
「Aが気になるのか？」
「ええ、俺が見た中では異能解放戦線(ここ)で1番小さい子供ですから」
「そうだろうな。だけど、探るのはやめておいたほうがいいぜ」
「どうしてです？」
ホークスの疑問にトゥワイスはひとつ頷いて答えた。
「前にA経由で幹部に取り入ろうとする輩がいたんだけどよ、Aに触れた途端荼毘に燃やされちまった＿＿＿キンキンにな！まるでアイスだぜ」
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緑猫(プロフ) - 廃部させ隊さん» こちらこそ、最後まで読んでいただきありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです;; (2021年12月16日 21時) (
レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
廃部させ隊 - ﾊｯﾊｯﾊｯ(過呼吸)好きｯｯ作者さんありがとうｯｯ (2021年12月16日 20時) (レス) @page17 id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - み゜さん» コメント＆最後まで読んでいただき、ありがとうございます！最後は想像にお任せします…笑 ハッピーエンドになっていれば良いですね＾＾ (2021年11月29日 19時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
み゜ - お、お、終わったぁぁぁ！！！？！凄く考えさせられる終わり方好きです。夢主くんはどうなってしまったのかぁ！気になる……完結お疲れ様でした。 (2021年11月28日 22時) (レス) @page17 id: b6bcf1174f (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 朝陽さん» 前作に引き続き、コメントありがとうございます！共依存ものが好きなのだなあと思う今日この頃です。今作は荼毘の一方通行ですが笑 ゆっくり書いていきますので、お待ちいただければと思います！ (2021年11月15日 23時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2021年11月13日 11時
