1話 ページ1
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荼毘は男の子を連れている。
子供の癇癪と軽視されていた敵連合が勢力を増していることが判明した頃、ホークスは公安からの命令で連合に潜入することになった。
ブレーンと思わしき凶悪は平和の象徴と引き換えに逮捕されたものの、件の事件で捕らえられたのは1人だけ。死柄木やその仲間たちは巨悪によってどこかへ逃走してしまった。
平和のためとは言え、潜入中に目に入る市民の危機は放って置けと上層部からの言葉に、ホークスはいまいち納得がいかないながらも渋々と頷いた。
そして、自身のサイドキックたちにすら内密に、ホークスは連合のひとり、荼毘とコンタクトをとることに成功したのだった。
初めて対面する日、ホークスはここがスタート地点だと平常心を保って指定された場所へ向かった。
準備をすれば荼毘1人を捕獲することは可能だが、それでは神野のように他のメンバーが逃げてしまうから、連合に取り入って一気に叩く必要がある。
荼毘は彼の胸下ほどの丈の子供を連れていた。
子供の存在は雄英高校の合宿に襲撃したときから知らされていたが、まさか荼毘と共にいるとは。だって、荼毘の見目はあまりにも非現実的で恐ろしい。動揺しつつもホークスは深く深呼吸をした。
平常心、平常心。
少しでも速くみんなが安心して暮らせる世の中を手に入れるために。
そうして密会を重ね、No.3の仮死体も差し出し、ようやくホークスが荼毘から認められた頃、連合は解放軍と手を結んで戻れないところまで来てしまった。
ちょうど、ホークスが先輩の仮死体を荼毘に手渡す予定の日だった。
しかし、起きてしまったことは仕方ない。
ホークスは異能解放戦線と名付けられた軍隊に所属する形で様々な人間から話を聞き、彼らを討つ用意を着々と進めた。
「あ、荼毘」
解放戦線からマイクロデバイスを取りつけられたホークスは24時間監視されている。下手にボロが出ないよう細心の注意を払って、ホークスはたまたま見かけた荼毘に声をかけた。
やっぱり彼は子供を連れている。
己を呼ぶ声に振り返った荼毘は、ホークスの顔を見ても特に反応しなかった。
これがトガヒミコやスピナーなどのホークスを認めていないメンバーだと、酷く嫌そうな顔をされる。
荼毘と共に振り向いた子供は、相変わらずの無表情でホークスを見上げていた。
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緑猫(プロフ) - 廃部させ隊さん» こちらこそ、最後まで読んでいただきありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです;; (2021年12月16日 21時) (
レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
廃部させ隊 - ﾊｯﾊｯﾊｯ(過呼吸)好きｯｯ作者さんありがとうｯｯ (2021年12月16日 20時) (レス) @page17 id: 4296e190f8 (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - み゜さん» コメント＆最後まで読んでいただき、ありがとうございます！最後は想像にお任せします…笑 ハッピーエンドになっていれば良いですね＾＾ (2021年11月29日 19時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
み゜ - お、お、終わったぁぁぁ！！！？！凄く考えさせられる終わり方好きです。夢主くんはどうなってしまったのかぁ！気になる……完結お疲れ様でした。 (2021年11月28日 22時) (レス) @page17 id: b6bcf1174f (このIDを非表示/違反報告)
緑猫(プロフ) - 朝陽さん» 前作に引き続き、コメントありがとうございます！共依存ものが好きなのだなあと思う今日この頃です。今作は荼毘の一方通行ですが笑 ゆっくり書いていきますので、お待ちいただければと思います！ (2021年11月15日 23時) (レス) id: dd1c3e784a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑猫 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?
作成日時：2021年11月13日 11時
