及川徹の急所を蹴りあげたら何故か男子バレー部員になつかれた。

何故 8 ページ9

･









『バレー部、入らせてください！』







そう言ったのは良いものの。







「明日は練習試合だよ☆」







『聞いてねぇよ』







「あれ俺言ったけど」







『覚えてねぇよ』







「宇奈月辛口」







『フハハハハハ』









いやなにこれ。




フハハハハハって何だよ王様かよ







『あ、何処とやるんですか？』






「んーとね…烏野★」





なんかゲス顔になった。





恨みでもあんのかよ。









「烏野にはさ、飛雄がいるんだよね」






「は？影山？」




「影山が烏野…？」









天使の英くんたま勇ちゃんの表情が変わった。







『影山？って誰ですか？』






烏野……はあそこだよね。




一回、高校を決めるために見学に行ったことがある。









制服が可愛いとこ。うちも可愛いけどね。








…話がそれた。









「影山、は……中学の時のチームメイトです…一応」






一応……か。




何かあったのかな








まぁ深くは聞かないでおこう、ということで『そっか〜』と返しておいた。









「んじゃあ、明日は頑張、うえぁ！！？」





「及川！？」









主将が、落ちていたボールの上に乗ってしまいコケた。









「ごめんごめん、大丈夫……いった」





足を押さえる主将。





「及川、大丈夫じゃねぇだろ」





岩泉先輩が主将を睨む。






「え、いや別に大丈夫だから！」






「嘘だろ、及川」






花巻先輩は、ため息をつく。








『足、今捻りましたよね？』







私ですら捻ってるのわかりましたよ。







「下手な嘘やめろよ、みんな気づいてんぞ」






「う゛…………捻りました」








やっぱり。









明日の練習試合、主将出れないじゃん。







ちょっと見てみたかったのに。









………あくまでちょっとだけど。

何故 9→←何故 7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す