目移りしちゃう系男子。【男主】 (ページ2)

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1日目ページ2

side 北田A

あれは、俺が高校２年生になる年の春休みだった

部活が終わり、いつものように帰る方面が同じ部員何人かと一緒に門を出て歩き始める。

もう外は暗くなっていて
街灯が帰路を照らしていた

ぞろぞろと長身がならんで歩いている姿は端から見ればかなり威圧的だとおもう

十字路や横断歩道などがくるたびに、少しずつ一緒に歩く部員は減っていく

そしていつもの二人になった。

俺と、金村先輩

一年の始めの頃は緊張しまくっていたけど、
今となっては家に帰ったら何を話していたのかさえ思い出せないような、他愛もない話をしながら帰るほどになった。

会話が一段落したとき

ふと、横を歩いていた先輩が立ち止まった

数歩先まで足が動いた俺は何事かと振り返った

「、好き」

へ、

いまたしかに先輩は好き、そういった

いやいや、突然。どーした

完全に俺の頭の上にはクエスチョンマークがとんでいた

「、好きなんだよ、Aのことが」

はい？？？俺？俺のことが好きなの？？？

「え?、あの、ぇ」

本当になんの前触れもなく突然のことだった

その時の俺の頭はまだ、驚きにも至らないほどで

_思考停止

まさにそれだった。

「あ、やっぱ不快にさせた、か?
悪い。気持ち、伝えたかったんだどうしても。忘れて」

その辺に関しては偏見とかないタイプだし全然大丈夫だ

だけど、自身のこととなると、同性を恋人にするというのは、考えたことがなかった

「その辺は気にしないので大丈夫です、けど、その、ぉ、おれのことが?ですか」

そう、俺の頭はまだそこに理解がおいついてなかった

「うん。Aが、好き」

そしてまた、この数分の間で何回目かの好きという言葉をもらった