検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:29,085 hit

終わりの始まり 11 ページ4

※音也said

今俺は病院内のフリースペース?みたいなところでちょっとだけ休んでる。
Aちゃんが泣き出してトキヤが目を覚ましたのと同時に俺は病室を出たから。
なんとなく邪魔かなって思ったんだ。
トキヤ...Aちゃんと会えたんだし、記憶が少しでも取り戻せたらいいな。

※トキヤsaid

A「あれ...?音也くんいない...。」

キョロキョロしながら言うA。

トキヤ「トイレとかじゃない?」

A「フフフ、そうかもね。」

あっ。また笑った。Aの笑顔って綺麗だと思う。...でもまだ本物の笑顔じゃないみたいだ。

A「ちょ、ちょっとそんな顔見ないで恥ずかしいから...。」

トキヤ「え、あっ、ごめんなさい...。」

俺が頭を下げて謝ったらベッドに付いてる机に思いっきり頭を打った。

A「ぷ...あははは、トキヤダサい...ははは!」

お腹を抱えて笑うA。
これって本当の笑顔っていうのかな...。

トキヤ「そんなに笑わなくてもいいのに...。」

A「だって記憶を無くす前のトキヤ、そんな事しなかったし...あと...自分の事俺なんて言わなかったし...。」

トキヤ「えっ!俺自分の事...なんて言ってたの?」

A「私。」

トキヤ「...へぇ。」

A「おまけに敬語だったよ。誰にでも。」

トキヤ「......。」

俺ってそんな変わったやつだったのか...。

A「だから前のトキヤとは全然別人みたいで...ちょっとだけ...面白いなとか思っちゃう、ごめん。」

トキヤ「別に平気だけど...。今の俺で...君は前のトキヤを嫌いにならない...?」

俺が心配になって聞いてみるとAはキョトンとした。

A「そんなわけないでしょ。だってトキヤはトキヤじゃない?違う?」

トキヤ「そっか...俺はトキヤだもんね...。」

A「そうだよ、トキヤ。あなたは一ノ瀬トキヤ。」

俺の目を見つめる瞳はくすみがなかった。

トキヤ「そうだよね...ありがとうA。
あのさ...A。」

A「何?」

トキヤ「この人誰か知ってる?」

俺は昨日夢のようなもので見た歌手のCDをAに渡した。Aにこの人の歌を聞いて欲しいと思ったんだ。

Aは少し動揺したみたいだった。

A「一ノ瀬...トキヤ...。」

トキヤ「俺と同じ名前だし、顔も似てるような気がするんだ。だからさっき少しだけ歌ってみたんだけど、全然違った。だから俺とは別人...かな?それとも双子...とか?」

そう言うとAは黙ってしまった。

終わりの始まり 12→←終わりの始まり 10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 獅壊琉さん» こちらこそお久しぶりです...。いえ!お気になさらず!最近本当に更新が減ってしまったので私が謝るべきです。すみませんでした...。 (2016年1月3日 2時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉 - お久しぶりでーす……感想書けなくてすいません…12月入って取り上げられて……もう大丈夫です!多分… 本当にすいません… (2015年12月29日 18時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 瑠美さん» 続編いきました!そろそろ真斗の出番ですよ! (2015年12月27日 0時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - 流さん» 喧嘩する程仲が、良いと言います。(^o^;)トキヤ胸の奥で、何が切れたのかしら?(´・ω・`)?理性?(´・ω・`)? (2015年12月23日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 瑠美さん» 毎回ケンカをする流れになってばかりですみません... (2015年12月22日 20時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2015年10月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。