最高...?16 ページ39
※Asaid
「好きだよ。」
好きって何?
友達として好き?それとも恋の相手として好き?
ドンッ
トキヤ「あ...Aさん...?」
A「ご、ごめん...私トキヤを恋愛感情として好きとか嫌いとかよく分からない...好きって...本当に私のこと好きなの?どうせ私をそう思わせて裏切って捨てるんでしょ?最終的にはそうなるんでしょ?ねぇ!?答えてよ!」
今の私の頭の中はある記憶で埋め尽くされていた。
透「俺...好きです...Aさんのことが...。」
A「え...本当...?私も透君が好きです...。」
それは中学2年生の時のことだった。
私はクラスメートの前澤透(とおる)君が好きだった。委員会も同じで席も隣同士で...。
透くんは誰からも信頼されていて、優しくて、明るくて、かっこいい人だった。だから女の子からモテモテだった。
席が隣同士になってから彼の色んないいところを知るたびにドキドキした。
そんな彼に告白された私はもちろん付き合った。
毎日楽しかった。他愛な話をしているだけでとても楽しかったし、何より透君がそばにいてくれるだけでも嬉しかった。
でもーーー
そんな日常はすぐに壊れた。
放課後、私は教室に忘れ物をして学校に取りに帰った時...
聞いてしまった。
透「あはは、案外楽だったな〜。Aって意外と簡単に付き合えるんだな!お前らも告白してみろよ!学年1の美少女と付き合えるぞ!」
「うわっ!透最低〜!!」
透「あはは!だろ〜!?」
それを聞いた私は、走って家に帰って大泣きした。裏切られた。あの優しさは全部嘘。全部全部...。
それから私は男の人との関わりを嫌った。
どうせ皆裏切るに決まってる。全部嘘。何もかも。だからあまり男の人と話すことはなかった。
高校に進学してからも何度か告白されたことはあった。でも私は絶対にオーケーはしなかった。
だって裏切られるんだから。
トキヤ「裏切るなんて...!そんなこと絶対にしないです!私はーーー」
A「トキヤ!ごめん...その気持ちには答えられないや...。」
私はトキヤから離れて走って自分の部屋に飛び込んだ。ドアにもたれかかってズルズルと膝から崩れて座る。
最低なのはどっちなんだろう?
私を裏切った透君?
それともトキヤの気持ちを全否定した私?
きっと透君も私も最低なんだろうね...。
とりあえず今は...
もうトキヤに合わせる顔がないや...。
A「ごめんね...トキヤ...。」
涙ってやっぱりしょっぱい...。
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瑠美 - いよいよ、記憶の無い、トキヤとご対面。 (2015年9月30日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉(しえる)(プロフ) - あ、やっべ間違えたwでも私もORIGINAL RSONANCEが大好きです。一日に3回ぐらい聞いてます!w 音也は夢主ちゃんにトキヤのことを話す感じだけど、それを聞いた夢主ちゃんはどうなるかな?やっぱ悲しいな… (2015年9月29日 23時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - しえるさんへ 歌詞が二人だけの秘密ではなくて奇跡ですよ〜☆私はORIGINAL RESONANCE大好きで毎日聴いてますー (2015年9月29日 22時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 瑠美さんへ 主人公はトキヤが記憶を無くしてしまったことを知って耐えられるのでしょうか... (2015年9月29日 22時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉(しえる)(プロフ) - ORIGINAL RSONANCE………聞いたことあるしこの話にピッタリ!! 誰にも負けやしない 二人だけの秘密 捧げたい ORIGINAL RSONANCE…… (2015年9月29日 6時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2015年7月22日 21時