最悪...3 ページ3
※前のシリーズ作品の続きです。
ガチャ
A「た、ただいま!真斗ごめん!」
パンプスを適当に脱いでリビングへのドアを開ける。
真斗「おかえり、A。」
トキヤ「おかえりなさい、Aさん。」
二人は食卓の椅子に座っていて、真斗が作ったご飯はまだ手をつけず、私が帰ってくるのを待っていてくれたようだった。
本当にごめんなさい...!!
A「二人共ごめん!待っててくれてたんだよね...。」
私が顔の前で手を合わせて謝るとドサッと鞄が手から落ちた。
トキヤが椅子から立ち上がって私の鞄を拾うと、
トキヤ「そんなに謝らなくても大丈夫ですよ。ただ、あまり私達に心配させないで下さいね?」
クスリと笑って私に鞄を差し出すトキヤ。
A「ありがとう、うぅ...ごめんなさい。」
真斗「夜道は危険だ。何が起きるか分からない、これからは早めに帰ってくる方がよいぞ。あと、遅くなるならば連絡をしてくれ。」
椅子に座り、湯飲みを手に持ちながら言う真斗。
A「はい...。やっぱりお母さんだ(ボソ)」
真斗「ん?何か言ったか?」
A「う、ううん、何も言ってないよ〜。」
トキヤ「Aも帰ってきた事ですし、聖川さんの夕食を食べましょう。私はお腹が減りました。」
真斗「そうだな。Aも食べるか?お前の分も作ったのだか。」
A「あ、いいよ食べない。ごめん。太っちゃうし!明日お弁当に入れてくよ。」
真斗「そうか、分かった。」
トキヤはキッチンに行って冷蔵庫を開けながら、
トキヤ「ところでAさん。職場の男性と食事をしたのですか?」
あ、真斗から聞いたんだ。
A「うん、そうだよ。」
鞄を片付けながら答える私。
トキヤはそうですか、と小声で言ったまま他に何も言わなかった。
トキヤ怒ってるのかな?
私は鞄をあさるのをやめて、
A「ごめん、トキヤ...。」
トキヤ「!!あなたが謝ることはないです!
...私もAさんと外で食事をしてみたいなと思っただけですから...。」
下を向いてコップに野菜ジュースを注ぐトキヤ。
真斗「!!」
A「そうだね...私トキヤと外食したことないもんね。また今度さ、スケジュール空いてたら行こうよ。」
トキヤはその言葉を聞くと、ゆっくり顔を上げながら振り返って
トキヤ「いいんですか?」
A「もちろん。」
トキヤは嬉しそうに笑って
トキヤ「私の我が儘に付き合って下さりありがとうございますAさん。」
真斗「...。」
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瑠美 - いよいよ、記憶の無い、トキヤとご対面。 (2015年9月30日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉(しえる)(プロフ) - あ、やっべ間違えたwでも私もORIGINAL RSONANCEが大好きです。一日に3回ぐらい聞いてます!w 音也は夢主ちゃんにトキヤのことを話す感じだけど、それを聞いた夢主ちゃんはどうなるかな?やっぱ悲しいな… (2015年9月29日 23時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - しえるさんへ 歌詞が二人だけの秘密ではなくて奇跡ですよ〜☆私はORIGINAL RESONANCE大好きで毎日聴いてますー (2015年9月29日 22時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 瑠美さんへ 主人公はトキヤが記憶を無くしてしまったことを知って耐えられるのでしょうか... (2015年9月29日 22時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉(しえる)(プロフ) - ORIGINAL RSONANCE………聞いたことあるしこの話にピッタリ!! 誰にも負けやしない 二人だけの秘密 捧げたい ORIGINAL RSONANCE…… (2015年9月29日 6時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2015年7月22日 21時