最悪...19 ページ19
※真斗side
次の日、一ノ瀬は体調が回復し仕事が出来るようになった。一ノ瀬がシャイニング早乙女に電話をかけて謝っていた姿は初めて見たのだが、
電話ごしだというのに頭を何度も下げていた。
シャイニング早乙女は無理をしないように、と一ノ瀬に伝えたそうだ。
一ノ瀬の高熱事件は解決したからよいのだが...。
大橋との事をどうすればよいのか...。
何か悩み事があるということをAや一ノ瀬に気づかれてしまうのは避けたい。
二人を俺の事情に巻き込みたくないからだ。
かと言って、一人で解決方を探すのは無理な気がした。それは自分が非力なせいであるのだが...。
.........。見つからない...。
A「真斗?何気難しい顔してるの、どうした?」
真斗「いや何でもない。Aとの夕飯の行く店を考えていただけだ。」
A「そっか、ありがとう。」
トキヤ「聖川さん、あなたもAさんと外食に行くのですか?」
真斗「あぁ。」
トキヤ「そうですか...。」
少し不服そうな顔をする一ノ瀬。
なんだ一ノ瀬、不満でもあるのか...。
A「あ、もう7時半過ぎちゃった!じゃあ会社に行ってくるね!バイバイ二人共。」
慌ただしく鞄を掴み玄関へと急ぐA。
真斗「あぁ、いってらっしゃい。」
トキヤ「気を付けて下さいね。」
玄関からはーいと元気な声が聞こえたと思ったら、ドアの閉まる音で消えてしまった。
真斗/トキヤ「......。」
Aがいなくなってしまうと静かになり、俺と一ノ瀬の会話が減る。
これはいつもの事で、もう慣れてしまった。
一ノ瀬は七海から渡されたST⭐RISHの新曲の楽譜を軽く口ずさみながら見ていた。
音程の確認だろうか。
真斗「一ノ瀬。」
トキヤ「はい、なんでしょう?」
真斗「今回の新曲、音程が気になるか?」
トキヤ「えぇ、少し自信がないところがあります。」
真斗「そうか。では俺がピアノを弾こう。そうすれば細かい記号まで確認出来るぞ。」
一ノ瀬はそれを聞いて嬉しそうに笑った。
トキヤ「いいんですか?ありがとうございます。」
真斗「いや、別に大した事ではない。」
俺と一ノ瀬は椅子から立ち上がり俺の部屋へと向かった。
トキヤ「今回の新曲、以前の曲よりも少し難易度が上がったと思います。七海さんもそう言っていました。」
真斗「全体的に音階がやや複雑だからな。
一十木や来栖が一生懸命七海に分からないところを聞いていた。」
トキヤ「四ノ宮さんは余裕そうに見えました。」
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瑠美 - いよいよ、記憶の無い、トキヤとご対面。 (2015年9月30日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉(しえる)(プロフ) - あ、やっべ間違えたwでも私もORIGINAL RSONANCEが大好きです。一日に3回ぐらい聞いてます!w 音也は夢主ちゃんにトキヤのことを話す感じだけど、それを聞いた夢主ちゃんはどうなるかな?やっぱ悲しいな… (2015年9月29日 23時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - しえるさんへ 歌詞が二人だけの秘密ではなくて奇跡ですよ〜☆私はORIGINAL RESONANCE大好きで毎日聴いてますー (2015年9月29日 22時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
流(プロフ) - 瑠美さんへ 主人公はトキヤが記憶を無くしてしまったことを知って耐えられるのでしょうか... (2015年9月29日 22時) (レス) id: 8c6393e111 (このIDを非表示/違反報告)
獅壊琉(しえる)(プロフ) - ORIGINAL RSONANCE………聞いたことあるしこの話にピッタリ!! 誰にも負けやしない 二人だけの秘密 捧げたい ORIGINAL RSONANCE…… (2015年9月29日 6時) (レス) id: 7078120cc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流 | 作成日時:2015年7月22日 21時