私と彼 ページ1
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専門学校と言えど、普通科目、またはそれに類似する授業はある。今回の授業は呪術史でその名の通り呪術に関する歴史を学ぶ授業だが日本史とそう変わらない。基礎的な日本史の知識があれば授業には難なくついていける。
2限終了のチャイムと同時に授業が終わると休み時間に入る。同級生は伸びをするなり未だ教科書を広げて復習するなりで私は普段なら即座に【彼】の元へ向かうが彼は本日予定がある。そう珍しいことでは無いため机の上を片付けていると教室前方の扉ががらりと開いた。
「あー……A、来い」
『あれ?悟くん、これから任務じゃ……』
「いいから」
五条悟。
芸能人顔負けのスタイルと珍しい色の頭髪は良くも悪くも目を引く。そんな彼はわしわしと頭をかくとふぁ〜っと欠伸をした。私は座席を立ち小走りで彼の方へと向かった。
私と彼は世間一般で言うところの幼馴染だ。
日本三大呪術家として名を馳せる五条家出身の彼。御三家とは行かずとも神職として歴史があり、代々その土地を守り続けてきた柳原家の私。
1989年、五条家では数百年ぶりに無下限呪術と六眼を持った逸材が産まれた。それが悟くん。
その翌年柳原家で次女が生まれた。それが私。
本来私より二つ上の姉が悟くんと婚約するはずだったんだけど何故か悟くんに見染められたのは姉に同行した私の方だった。
五条家としては当時から気難しい性格である悟くんが10歳にしてさっさと婚約者を決めてくれたことは都合が良かったらしい。柳原家は男児に恵まれず片方が婿養子を入れて家の神職を引き継いでくれさえすればいいので悟くんに気に入られた私の方が彼の許嫁になることが決まった。
「A〜、好き」
『私もだよ。……でも任務には行ってね』
どうやら私は幼馴染兼許嫁である彼に溺愛されている。
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真理亜 - 夢主と誕生日一緒なんだか!好きぴと誕生日一緒💕 (1月22日 19時) (レス) @page5 id: 2ba0617eeb (このIDを非表示/違反報告)
エンドラーク(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!!パスワード保護されてる小説はもう見れないのでしょうか….. (2022年8月22日 1時) (レス) id: 716a03fe49 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫(プロフ) - がんばってください、陰ながら見守ってます(*´˘`*) (2021年3月22日 18時) (レス) id: 2bbd9ff8c5 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 美波さん» ありがとうございます!頑張ります! (2021年3月20日 9時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - めちゃくちゃ好きです...(;_;) 更新頑張ってください!! (2021年3月19日 8時) (レス) id: 1b90c873e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪 | 作成日時:2021年3月13日 22時