２３ 特効薬；甘いもの ページ24
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「疲れた時は甘いものが１番だぜ。考えすぎってのもよくないねぇ」
『うん…そうだね。ありがとう』
ぐすっと鼻をすすってもふもふと耳を撫でてチェーニャから離れる。その耳の感触に癒されて笑みを漏らす。
「それじゃあまたにゃあ〜」
『ちょ、チェーニャ！…わっ』
急に消えたと思ったら上からぽとぽととカラフルな包み紙が降ってくる。
【chocolate】、【milk caramel】、【lemon candy】
などさまざまな種類があった。私は落ち着いたらちゃんと話をしよう、と決意して立ち上がった。
____
リドルvs１年生、アリスのバトルの後はそれはもうリドルの機嫌が悪くて大変だった。
勿論生意気な１年生のせいで怒っていることも確かだったがリドルが怒っているのはそれよりもアリスだった。
誰よりも自分をわかってくれていると思った幼馴染からの反抗、長年の付き合いである自分ではなくまだ入学一週間も経たず出会って間もない１年生の味方につかれたことがリドルは相当悔しかった。
(何でAは…！)
独占欲、嫉妬。
そのくらい１番の理解者だと思っていた彼女から否定されたことは非常に腹立たしかった。
リドルは血が滲むほど唇を噛み締めて荒々しく自室に戻っていった。
「トレイくん…どうする？」
その姿を見ていたケイトはトレイに問いかける。トレイは難しい顔をして悩んでいた。
「Aも落ち着いたらちゃんと帰ってくるだろう。
それでリドルが機嫌を戻すかはさておき、そこをケアするのが副寮長である俺の仕事だ。
…ケイトも、何かあったらAを頼む」
「はいはい。それにしてもびっくりしたな〜Aちゃんのニューフェイス」
アリスはケイトに対しては強気だが基本誰に対しても穏やかでいつも一歩引いたところで見ている。そんなアリスが前に出る…しかもリドルの前であんなにも自分の意見をはっきり口に述べる姿を見るのはケイトは初めてだった。
「……最近のAは大人しすぎたくらいだよ。
前はもっとよく笑う活発な子だったんだけどな……」
トレイは遠くの方を見つめる。今彼が何を思っているのか____実際のところ変わってしまった原因はトレイにもわからない。
「…とりあえずオレは寮長の所へ行ってくる。ケイトは他の寮生を頼む」
「りょーかい」
ケイトは肩を竦めて眉尻を下げて笑った。
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桜雪(プロフ) - マリア・クイーンさん» コメントありがとうございます。わぁぁそれは嬉しいです！え、むしろ全然うちの子使ってやってください！もし完成したら拝見させていただき気持ちさえあります！これからも頑張りますね！ありがとうございます。 (2020年8月2日 8時) (
レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - 一応確認さして頂きました。これからも頑張って下さい。 (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - とても素敵でした。これからも何度か読みたいと思います。あと、私のオリキャラちゃんにユニーク魔法とクイーンという名字を真似してつけても良いですか？、小説や、漫画を投稿する訳ではなく、ただ単に自己満で描いたオリキャラちゃんなので、転載などはしないのですが (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 由瑞さん» うわぁぁありがとうございます！頑張ります！！！ (2020年7月12日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - リドル君可愛よ…凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2020年5月5日 22時
