１８ 騒ぎの原因 ページ19
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なんでもない日のパーティー当日。
華やかに飾り付けられたパーティー会場。テーブルクロスは白、料理の種類もOK、眠りネズミ、ジャムも大丈夫。あとは食器の種類も____問題なし。
クロッケー大会の準備も万全。庭の薔薇もケイト先輩が何とか終わらせてくれるだろう。
この通り
「これは重大な
何てことをしてくれたんだい!?
完璧な【なんでもない日】が台無しじゃないか!」
私はその時、クロッケー大会のルールを１年生達に説明していた。
リドルくんの怒鳴り声が中心部から聞こえてきてその場の喧騒が静まる。何か問題でもあったのだろうか、と嗜めに行こうと寮生をかき分けるとリドルくんの前に立つのはタルト泥棒のエースくんがいて、彼が手に持っていたのはマロンタルトだった。
マロンタルトは法律違反だ。これは大変だ、と人混みの中ケイト先輩と一緒にいるトレイくんを見つけて彼に話しかける。
『トレイくん…確か一緒に作ったんだよね？』
「俺が暗記していたのは第３５０条までだ。
完全に油断してた。タルトの種類にまでルールがあるなんて」
トレイくんもケイト先輩もお手上げ状態で、その顔色からは若干の焦りが窺えた。
「ハートの女王の厳格さを重んじるハーツラビュル寮長であるボクがこの違反に目を瞑ることはできない。マロンタルトは破棄しろ！それから、こいつらを寮外へつまみ出せ!」
『ちょっと待ってリドルくん。タルトの種類くらいでそんなに怒らなくても…』
「"タルトの種類くらいで"だって?
そうやって小さなルール違反を見逃す事で全体が乱れる、と話したばかりだよね？キミは何もわかっていなかったのだね!」
『そうじゃなくて……！』
駄目だ、完全にヒートアップしている。これじゃあ一昨日の夜と同じじゃないか。どうすればいいんだろう、と脳みそをフル回転させる。すると私を押し除けるようにして前に立ったエースくんが発言する。
「おい。アリスの言う通りだ！
そんな滅茶苦茶なルールあるか！」
「そうだゾ！捨てるんだったらオレ様が食う！」
「…寮長、申し訳ありません。マロンタルトを作ろうと言ったのは俺です」
「そうそう。まさかそんな決まりがあるなんて思ってなくて」
グリムくんも発起し、トレイくん、ケイト先輩もリドルくんを嗜める。このまま何とか落ち着いてくれればいいんだけど、そうはいかないだろう。
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桜雪(プロフ) - マリア・クイーンさん» コメントありがとうございます。わぁぁそれは嬉しいです！え、むしろ全然うちの子使ってやってください！もし完成したら拝見させていただき気持ちさえあります！これからも頑張りますね！ありがとうございます。 (2020年8月2日 8時) (
レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - 一応確認さして頂きました。これからも頑張って下さい。 (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - とても素敵でした。これからも何度か読みたいと思います。あと、私のオリキャラちゃんにユニーク魔法とクイーンという名字を真似してつけても良いですか？、小説や、漫画を投稿する訳ではなく、ただ単に自己満で描いたオリキャラちゃんなので、転載などはしないのですが (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 由瑞さん» うわぁぁありがとうございます！頑張ります！！！ (2020年7月12日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - リドル君可愛よ…凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2020年5月5日 22時
