１０ 学園の苦労人 ページ11
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「…アナタがここを訪ねてくるということは、薬の在庫がもう切れたんですか？」
『さすがにまだ残ってますよ…
私が聞きたいのはあの新入生の事です』
「新入生…」
私が聞いた瞬間クロウリー先生はゴン、と頭をぶつけた。
『…苦労が絶えないですね』
心の中では心配しているものの私は苦笑するしかない。
「…彼の名はユウと言いましたかね。彼がどうかしたんですか？」
クロウリー先生は私がなにを言いたいのか絶対にわかっているはずなのにあくまで知らぬふりをする。
全く同じケースだ、とは思っていないが彼が特別だということは周知の事実。単純な興味、純粋な疑問をクロウリー先生にぶつける。
『…その、ユウ君も私と【同じ】なのでしょうか？』
「いいえ。彼に関しては私も全く未知です」
クロウリー先生が嘘をついているようには見えない。彼も知らないのか、と余計に興味が生まれる。
特例入学者同士話したい事が沢山あっただけで、全然別物だということは興味がある。
『…と言いますと？』
クロウリー先生は額に手を当てると困ったように話し始める。
「魔法が使えない。彼の出身地はツイステッドワンダーランド内には存在しない。連絡先もわからないと言うのです。
一時的に雑用係として保護してるものの…」
『そんなことって…』
「私が一番有力としているのは異世界転生説ですね」
『いせかいてんせい』
そんな馬鹿な、と笑い飛ばしてしまいそうな話でもこの世は物理法則を無視した魔法なんていう力があるくらいだ。そんなものがあるくらいなら、転生だって出来ないことはない。
異世界転生魔法だなんて、違法の可能性が極めて高い。というか…絶対ブラックゾーンなんだろうけど。
「まあどのみち今日で彼は退学ですけどね」
『…それって例の１０億マドルのシャンデリアの件ですか？』
「そうです！グレートセブン像を燃やしてもまだ飽き足らずあの世界に唯一無二のシャンデリアまで壊されてはさすがの私でも容赦はしません」
見る限りかなり怒っているようだった。変人ばかりのこの学園をまとめているような人だから凄い人であることは間違い無いだろうが、その分苦労も多いのだろう。
私は心の中で合掌することくらいしかできない。
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桜雪(プロフ) - マリア・クイーンさん» コメントありがとうございます。わぁぁそれは嬉しいです！え、むしろ全然うちの子使ってやってください！もし完成したら拝見させていただき気持ちさえあります！これからも頑張りますね！ありがとうございます。 (2020年8月2日 8時) (
レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - 一応確認さして頂きました。これからも頑張って下さい。 (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
マリア・クイーン - とても素敵でした。これからも何度か読みたいと思います。あと、私のオリキャラちゃんにユニーク魔法とクイーンという名字を真似してつけても良いですか？、小説や、漫画を投稿する訳ではなく、ただ単に自己満で描いたオリキャラちゃんなので、転載などはしないのですが (2020年8月2日 5時) (レス) id: 30966058e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - 由瑞さん» うわぁぁありがとうございます！頑張ります！！！ (2020年7月12日 2時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - リドル君可愛よ…凄く面白かったです!更新頑張ってください! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪
| 作成日時：2020年5月5日 22時
