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苦戦 ページ17

「着替えましたよー・・・あれ?」

「うまく着れねえ!A手伝ってくれよ!」

「ちょっと平助、そんな半裸で僕のAに近づかないでくれる?」

「総司、たとえ恋仲の関係にあろうとも人を物扱いするものではない」


皆の着替えている部屋はなかなか酷い状況にあった。

畳一面に散らかされた衣服があり、うまく着替えられぬ者たちは皆半裸。
そして慣れている私に助けを請おうと迫ってくるという、なんとも奇妙な光景だ。

散髪室からちょうど出てきた一と入れ替わりに、総司が入って行く。
・・・彼で最後のようだ。


「わかった、手伝うから並んでよ。でも頼むからシャツくらいはまともに着て」

「"しゃつ"ってこれか。・・・えーと、ここに袖通して――」

「A、俺の着方は問題ねえか?」

「土方さんのは和装も一部はいってるんですね。・・・変じゃないし、たぶん大丈夫です」


自分で着終えた土方さんは、肌に密着する洋装や踵(かかと)が若干浮く靴に対し違和感をあらわにしているが、着終えた姿はとても様になっていた。さすが伊達男。

伊達男と言えば、左之も自分で着る事ができた。
だが首までみっちり絞めるシャツが気に食わないようで、さっきから息苦しげにしている。


「左之、釦(ぼたん)外したら?私も、堅苦しい行事以外は一個外してたしさ」

「そういえばお前外してるな。・・・こんくらい外すとするか」

「ふふっ、もう胸元が丸見えじゃない。左之らしいけどね」

「新八じゃねえが、俺のこの筋肉を隠すのは勿体ねえからな」

「・・・A、俺は変ではないか?」


会話に一区切りがついたところで一がやって来た。
通常のものと違って彼の上着は釦を二つかけなくてはならないのだが、そこも綺麗に止めてあって、初めてなのに凄いなと思った。


「綺麗に着れてるじゃない。大丈夫だよ」

「・・・いや、先ほど千鶴に言われて直したのだ」

「千鶴?・・・ああ、おはよう!」

「おはようございます、天野さん!」


一の後ろには先ほど来たのか千鶴が立っていた。

戦場に出さないからか、千鶴の分の洋装は用意されていないために皆の着替えを手伝ってくれているようだ。・・主に、脱ぎ散らかっている衣服をたたむとか。

刺繍→←釦



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まんさ(プロフ) - justforyou7nanaさん» コメント、リクエストありがとうございます! 番外いいですね!作ってみたいと思います!(*'ω'*) さすがに18禁は制限がかかるので無理ですけどね笑 (2017年4月1日 10時) (レス) id: 9f423a56ec (このIDを非表示/違反報告)
justforyou7nana(プロフ) - この小説の番外編も見てみたいです!18 禁もみてみたいな笑 (2017年3月30日 8時) (レス) id: 4203d4d0a3 (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - 弓 桜さん» ありがとうございます!嬉しいです! (2016年3月10日 21時) (レス) id: ab7e40fe20 (このIDを非表示/違反報告)
弓 桜(プロフ) - まんささん» 見に行きます♪ (2016年3月10日 20時) (レス) id: 484d75b51c (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - 詩音舞さん» ありがとうございます! (2016年3月10日 19時) (レス) id: ab7e40fe20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まんさ | 作成日時:2015年8月4日 22時

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