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非番の朝 ページ36

「・・・あれ」


私の寝ぼけた頭はまず夜と違って明るくなった天井を
認識していた。

その次は遠くで聞こえる鳥たちのさえずり。


―――そこまできてやっと、今が朝なのだということに気づいた。

目を見開いて急いで起き上がる。
布団が立てる音のほか、「うわっ」と聞きなれた声が
私の鼓膜を振動させて音を届ける。


「・・・総司、私の部屋になんの用?」

「おはようございます。Aさんを起こしに来ました」

「起こすって・・・今はなんの刻?」

「明け六つです」

「え―――仕事がっ!」


慌てて布団から飛び出ようとした私を落ち着かせるように
両手で制して総司は言った。


「Aさん落ち着いて!今日は非番ですよ?」

「ひ・・ば、ん?―――はあ、焦ったよ」

「ふふふっ、そこまで取り乱すとは予想外でした。
もうすぐ朝餉の用意ができるので、呼びに来ただけですよ」

「ああ、うん。すぐ着替える」


私がそう言うと総司はなにも言わずに部屋を出て襖を閉めた。

足音は聞こえないから出てすぐのところで待っているのだろうから
早く着替えてしまわないと。


着替えながら、昨夜のことを思い返してみると、
床についてすぐに寝付いてしまったらしい。
・・・眠気がなかったはずなんだけどな。

夢の中で昔のことを思い返すなんて、器用だなー。



着替えをすませて襖を開けるとやっぱりそこにいて、
そのまま二人で広間へ向かった。

非番の過ごし方→←夢の中



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薄夜 - うん。面白いね。再新、頑張って (2014年10月10日 19時) (レス) id: 3978161a67 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください♪(*^_^*) (2014年10月5日 23時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - 練蓮さん» ありがとうございます(*^-^*)精一杯頑張らせていただきます! (2014年10月5日 22時) (レス) id: 2db9cb813e (このIDを非表示/違反報告)
練蓮(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新楽しみに待ってます(*^◯^*)頑張って下さい!!! (2014年10月5日 17時) (レス) id: ddc6e25d6f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まんさ | 作成日時:2014年10月5日 14時

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