本当の再会 ページ13
私の弟分だった宗次郎がなぜいないのか。
「土方さーん、稽古でもして未(ひつじ)の刻に来いって言っておいて、なんで部屋にいないんですか?」
それは彼本人が答えてくれて、先ほどまで稽古をしていたみたい。
背も伸び髪型も変わり、大人と言うか男らしくなっていたが
彼の翡翠のような目は記憶の中のまま、まっすぐ、純粋な光を帯びている。
声変わりもしていたけど、彼が宗次郎だと直感的にわかった。
今でも剣術には真剣に臨んでいるみたいで安心したかも・・・。
彼は広間の出入り口に立ったまま、幹部に囲まれている私を見ていぶかしげな顔をした後、はっと何かを思い出したような顔になってこちらに近づいて、顔を至近距離から見つめてきた。
・・・江戸の男はこういうことが好きなのか。
「・・・どこかで、あったことある、のかな・・・?」
「・・・間違いなくある、江戸の"試衛館"で」
土方さんたちとは違って、彼は私のことをなんとなくでもわかってくれたらしくとても嬉しい。
そりゃ半端なく。
私の近くに正座して、私の顔をじっと見つめる。
「"試衛館"・・・ってまさか!天野・・・Aさん?」
少し自信がないのか名前のほうは声が小さかったけど、昔可愛がっていた弟分にわかってもらえたのはとても嬉しい。
「正解、久しぶりだね」
自分でも無意識に頬が緩み、なおかつ子供だった頃の癖でつい彼の頭を撫でてしまった。
彼はもう大の大人なのに・・・。
本人はというと「もうっ、子供じゃないんですよ?」と言いつつも嫌ではないのかおとなしく撫でられていた。・・・むしろ嬉しそうに見えたのは気のせい。
でもいきなり我に返って
「そうじゃなくて、今までどこに行ってたんですか!
12年前、突然僕らの前からいなくなって・・・心配したんですよ?
それにですね、前から言いたかった事が色々と―――――」
広間にいた人たちなどまったく気にせず、くどくどと説教をし始めた彼は、昔と変わらず私に対して心配性なようだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっと沖田さんに会えた・・・
こんなわかりにくい文ですが、読んでいただけると幸いです!
評価・コメなどしてくださった皆様、
ありがたき幸せです!
これからも更新のほう、頑張らせていただきます<(_ _)>
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まんさ(プロフ) - MMさん» 面白いなんて、とても嬉しいです! (2016年3月10日 21時) (レス) id: ab7e40fe20 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - どっちも面白すぎて、ヤバイです(^O^) (2016年3月6日 23時) (レス) id: db2d6bf4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - MMさん» こちらも見に来ていただけるとは!ありがとうございます! (2016年3月6日 23時) (レス) id: ab7e40fe20 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - 沖田かっこいい(#^.^#)小説めっちゃ面白い! (2016年3月6日 23時) (レス) id: db2d6bf4c4 (このIDを非表示/違反報告)
まんさ(プロフ) - はるかさん» ご指摘ありがとうございます!本編では"総司"のままだった気がしたのでそのままにしたのですが・・・。一応直しておきます!これからもこの小説を温かい目で読んでやってください(´ω`) (2015年3月25日 7時) (レス) id: 647a4018e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まんさ | 作成日時:2014年8月14日 22時