国立済州大学経営学部 4年イ・ドンヒョク (ページ11)

今日:9 hit、昨日:70 hit、合計:160,764 hit

Cloudy11 ページ11

「戻りたく、ない」

『それはどうして？』

「私、結婚と恋愛を別々に考えられないんです。恋愛にしても、何か特別な事情がない限りは初めから別れることを考えて付き合わないじゃないですか？」

「だから…ないんです」

『まだ曖昧な感じ？そいつから言い寄られたら…』

「お義母様に一度、いただいて嬉しくもない大金を抱かされてしまったので… 今後よりを戻したとしてもロロというよりも… お義母様と上手くやっていける気がしません」

『そっか… 今こんなこと言うの申し訳ないけど』

「ん？」

『俺にもチャンスあるってことね』

さり気なく、近づいてくる

物理的にじゃなく、心理的に

ドクンドクン、

ロロの時よりも激しい鼓動に加えて

頭のてっぺんから爪先にかけて熱くなる

『Aが俺を男として見てくれてなさそうで』

『それをどこかのタイミングで確認したくて』

『見てくれてなくても、見させるけど、今後のやり方が変わるから』

策士だ。

私が一番敵わないタイプの男性かもしれない

いつ、堕とされるかわからない

本日の締めは“爆弾”だった。

『俺さっきの話聞いてからもっとAに近づきたくなったんだけどいい？』

『引っ付いてたい』

見張ってたい

そういう意味に聞こえたんだけど？

『今日の勝負はAの負けってことで』

なぜかドンヒョク先輩にスマホを奪われて

ふにゃんって笑って頷いたところで私の記憶は途切れた。