忘我 (ページ8)

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マク×遊園地 mark【投票結果】ページ8

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遂にこの日がやって来た。

「まく！！！早く早く！！！」

『ヌナ〜
入場制限かかっててそんなに人いないんだし』

「まくが疲れないうちに！ …ね？」

腕を組まれるのはいい。

ヌナが甘えてくれる

そんな小さなことすらも幸せに感じる。

でも、

ヌナが大好きな遊園地…

園内に入るとすぐに悲鳴が聞こえてきて

その悲鳴がする方に目を向けると

『コースター……』

僕は正直、コースターがこわい。

．

「まーちゃん、わたしこれ乗りたい」

走り回って僕を置いて
どっか行っちゃいそうなヌナを早々に捕獲した。

歩道を歩いてる幼稚園児みたいに手繋がないと
絶対僕のこと置いてっちゃう。

『えー！！！』

…コースターかい。

「これに乗るのが夢だったの！」

『へえ… 夢… うん』

「並ぼ！二人乗りなのこれ！」

『おー、ん …』

並び始めて数分、

ファストパスと勘違いするほど進みが早くて
どんどん緊張度が増す。

『はぁ……』

「どした、？」

かと言ってヌナに
『コースター怖くて… 1人で行ける？』なんて

死んでも言いたくない。

．

こんな急な坂道… これをこの丸っこいやつに…

はぁ… 落ちたらどうしよ…

生きて帰ってこれるのかな…

［どうぞー！］

キャストさんに案内されて遂に逃げれなくなった。