忘我 (ページ48)

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「なんでわたしがここに居るって…
わかったの …？」

まず先にそれが知りたい。

『一昨年の誕プレで
俺がヌナにAirTagあげたの覚えてる？』

… あ！財布につけてるAirTag ？

わたしが機械に疎いから
ミニョンに設定お願いしたんだよね〜

『実は……
ヌナのiPhoneに位置情報が飛ぶようにじゃなくて…
俺のiPhoneに飛ぶように設定したんだ……』

驚きだった。

……どうして？

『アニ、だって！！ …ダサいだろ！？！？
ヌナのこと大好きで、
俺、メンバーにヌナが可愛いから
紹介したくないくらいヌナから抜け出せなくなってて、
それに、家空けること多いし、
連絡取れない時間も多いから、
だから、心配なのが、バレるの…
ダサいから、だから …』

項垂れるミニョン

『モノ失くしたりしないヌナなのは分かってたけど、
もし失くしたらどうするの？って、
俺あの時めっちゃ言ったじゃん？』

「うん、」

『ヌナは正直者だから、
えー！わたしはそのお気持ちだけ受け取るから
ミニョアがつけなよー！って言われないように…
ジョンウと2時間くらい話し合った ……』

どうしてそこまで…

『ヌナが俺に気遣ってこの先居なくなったら…
そんなことあってほしくなかったけど、
起こったことは変わらないし、
でも俺は今でもヌナを愛してるから …』

「わたしと結婚してください。
…ミニョア、」

ずっとぐずりかけてたトトが眠り始めた。

「ミニョア、バイオレットだよ」