忘我 (ページ35)

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最寄りの駅に着いて

ウヨンには改札を抜けさせないようにして
自分だけ抜け出そうと思ったんだけど…

「ウヨンア… まっすぐ歩けない…」

WY［ヌナ、あの人、例の彼？］

「え、へへ … ミニョンくん来てるわけ …」

改札を通ったところで
ミニョンくんと同じ香りがする人に抱き留められる。

『はぁ… 飲み過ぎだって…』

「ウヨンア〜〜ミニョンくん…」

ここまでは覚えてる。

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．

．

次に目が覚めた時、

わたしのベッドで

わたしはスーツを着たまんま

なぜかスーツを着てるミニョンくんに抱き締められてる。

これは夢だ。

身体中が熱くなる。

よからぬことを考えて期待してる。

取り敢えず着替えたくて
ミニョンくんの腕の中から抜け出そうとする。

ミニョンくんの手を掴んで避けようとすれば
ミニョンくんがもっと近づいてきて
わたしの鎖骨に頭をつけてくる。

全然理解できない。

ミニョンくんは男友達なんじゃないの…？

『ただの後輩…？』

「…！」

『ん…？』

「そうだよ、」

『なんで帰ってあげないんですか？
って聞かれたんだけど』

…？ウヨンが？

「う、うよんが！？」

『俺がいるの迷惑だった…？』

「ち、ちがう、！」

『ならなんでそんな話になるんだよ？』

ミニョンくんから離れる。

なんとなく距離を取りたい気分だから。