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ミニョンくんがバタバタと帰ってから少し経った。
今日は全国的に冷え込むらしい。
秋だから…
女の子の心みたいに天気がコロコロ変わる。
《おはよ〜
今日寒いな〜 大邱はどう？ 》
ふと、
通勤中の車で
こんな気軽に話せるまでになっちゃったんだなんて…
嬉しくてニヤニヤしなきゃいけない場面なのに
なんだか自分が悪い事をしてるような感覚になって
深刻になる。
．
．
．
“〜♪”
“〜♪”
“〜♪”
『よーよーよー！！！』
「うん〜？」
ミニョンくんからの電話…
ほんとはすぐに気づいてるけど
すぐに出たら嫌われるかなって
iPhoneの着信音が3回鳴るまで出ないで待ってるの……
わたしが明日休みって言ったからかな…？
珍しく午前0時過ぎに電話が来た。
『ちゃ〜 今日はAの誕生日だな〜！！！』
「…ぇ、？」
『A、今日誕生日だよ〜〜
… 合ってるよね？ 今日9月○日だよな？ ぉー…』
「あ、合ってる、！ あ、そっ か…」
ミニョンくんから言われるまで忘れてた。
新社会人は大学生とは違う意味で曜日感覚を忘れる。
会社にいる内は今日の日付を覚えてるけど、
解放された途端に忘れてしまうから…
『よーよーよー！！！ おめでとう！！！』
「ありがと…」
『今忙しいの？』
「…？ なんで？」
『アニー… 電話出るまで時間掛かってたし、
テンション低いから寝てたのかなってヤッカン…
心配してるんだけど… ぁー、…ん？』
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作者名：39991933
| 作成日時：2021年8月13日 17時
