恍惚 (ページ25)

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さっきから継続的に電話も鳴ってるし、
メッセージも来てるしで、

頭が冷えてきているせいか
「なんか悪いことしたなあ」って思うようになれた。

だけど、ここまで来ると後に引けない。

「何してんだろ」

スマホにマップ機能があるのに道に迷ってた。

かなりの時間迷っていた。

マクへの気持ちと想いに迷い込んだ。

心も曇ったままで晴れなさそうで

どんどん自分が醜くなってくの。

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マクとわたしは5歳差

マクが今年23歳になれば、わたしは28歳になる。

こんなのあっても良い話なんだろうか…

あんな良い子にはもっと、もっと
素敵な女性が現れるよね…… いつか……

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ゆっくり歩いて自分の家に到着する。

ずっとマクのことを考えてた。

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エントランスにはやっぱりマクが居た。

スマホも触らずにずっとわたしを待ってたみたい。

「こんなとこで何してるの？」

久々に出した声は寒さと乾燥から枯れてしまって

キツく問い詰めるような声色になってしまってた。

『んー… 連絡つかないから、
ここで待つのが最善だなぁって思った』

わたしに寒さを隠しながら力なく微笑む彼。

本当に健気で可哀想に思えてきて、
わたしの中から段々と浮ついた気持ちが消え去って行く。

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もう終わらせようって思ったのに……

「取り敢えず中入って…」

なんて、甘えたわたし。