36話(訂正) ページ36
思わず見上げた雨取ちゃんの目に心臓がはねる。
ひどく純粋な目だった。
まっすぐ何かを見据える目。
「……スナイパー、だよ」
声が震える。
「へえ……」
「Aは太刀川隊ではスナイパーだったけど、ほかのポジションも強いぞ」
「え？！」
迅さんは自慢げに私の肩に手を載せる。
ゆっくり迅さんを見上げて、私はテーブルに視線を落とした。
「……防衛任務じゃ、場合によってポジションは変えてた、から」
「ほう」
「レイジさんと同じってことですか？」
「そうそう」
強く唇を噛む。
聞こえはいい。
パーフェクトオールラウンダー、だと言えば。
でも違うのだ。
本当は、
友達も家族もいないから。
少しだけ、人よりも時間があっただけで
「Aはしばらく休んでたからなー。感覚が戻ったら遊真とはいい勝負すると思うぞ」
「それは楽しみだ」
得意げに笑う空閑くんを、私は黙って見つめていた。
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バターサンド - いつでも更新、待ってます！ (2022年8月27日 9時) (
レス) @page43 id: 2e7d8d77ae (このIDを非表示/違反報告)
バターサンド - 更新やめちゃうんですかね…… (2022年1月7日 10時) (レス) @page43 id: 6f8a91581c (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - ただいま更新されているものまで読み終わりました！何故か僕も泣きたくなりました。とても良い作品です、頑張って下さい！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 675fe13a03 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 読ませて頂きました。なんだか込み上げてくるものが...。更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: ba5c7b2e62 (このIDを非表示/違反報告)
ダーク(プロフ) - MIELさん» ただいまです( ；∀；)！更新がんばります！ (2017年12月12日 18時) (レス) id: f48000c1c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダーク | 作成日時：2015年12月12日 23時
