13話 ページ13
ドアを開ける音がした。
顔を上げる気にはなれなかったけど
なんとか無理に顔を上げた。
「じん、さん……」
ドアの前に立っていたのは、やっぱり迅さんだった。
「ほら、食え」
「……おにぎり？」
いつものように笑いながら、迅さんは小さなお皿を差し出した。
形のいいおにぎりが二つ乗っている。
「レイジさんが作ってくれたんだ」
受け取ろうとして、思わず手を引っ込めた。
苦笑いした迅さんが机にお皿を置く。
レイジさんの顔を頭に浮かべて、息を吸ってみた。
「……ありがとうございます」
苦しい。そう思った。
迅さんに引かれるまま、机の椅子に腰掛けて、おにぎりをもつ。
温かい。
作りたてなのだろうか。
ちょうどいい塩加減と大きさが、レイジさんの人柄を表しているような気がした。
「……うまいだろ、レイジさんのおにぎり」
「っ……！」
ああ
この人は、玉狛の人なんだ。
あれだけ出なかった涙が、頬を伝う。
何も言えなかった。
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バターサンド - いつでも更新、待ってます！ (2022年8月27日 9時) (
レス) @page43 id: 2e7d8d77ae (このIDを非表示/違反報告)
バターサンド - 更新やめちゃうんですかね…… (2022年1月7日 10時) (レス) @page43 id: 6f8a91581c (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - ただいま更新されているものまで読み終わりました！何故か僕も泣きたくなりました。とても良い作品です、頑張って下さい！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 675fe13a03 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 読ませて頂きました。なんだか込み上げてくるものが...。更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: ba5c7b2e62 (このIDを非表示/違反報告)
ダーク(プロフ) - MIELさん» ただいまです( ；∀；)！更新がんばります！ (2017年12月12日 18時) (レス) id: f48000c1c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダーク | 作成日時：2015年12月12日 23時
