2話※ ページ2
殺されるのを待った。
それなのに、衝撃は思ったよりも少なかった。
アステロイド、という声と激しい音がする。
身を固くしてから、誰かに庇われたのだと分かった。
おそるおそる顔を上げる。
「……おい」
心臓が飛び跳ねた。
見慣れていた隊服がそこにあった。
ちょうど一年も前まで身につけていた、太刀川隊の隊服だ。
相変わらず背の高い出水に、よく似合っている。
「い、ずみ……」
ああ任務か、と思うと同時に声が出た。
一年前と同じ、蔑む瞳が私を見下ろしている。
「……二度と」
「っ！」
「二度とボーダーに近づくなって言ったよな」
「っ……」
息が苦しい。
胸が痛い。
この場から、いなくなりたいと思った。
全身が凍りついたように動かない。
「……殺してやろうか？今ここで」
そう言って出水がアステロイドを広げた。
声が出ない。
死にたくない、とは思わなかった。
たくさんの人から言われてきたことだ。
こんな言葉も経験も、一度じゃない。
ただ。
殺されるなら、ネイバーにがいい。
そう思った。
だから
「……っや、だ！」
「まあまあ二人とも」
落ち着いて。
その声と背中に、
助かった
と思った。
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バターサンド - いつでも更新、待ってます！ (2022年8月27日 9時) (
レス) @page43 id: 2e7d8d77ae (このIDを非表示/違反報告)
バターサンド - 更新やめちゃうんですかね…… (2022年1月7日 10時) (レス) @page43 id: 6f8a91581c (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - ただいま更新されているものまで読み終わりました！何故か僕も泣きたくなりました。とても良い作品です、頑張って下さい！ (2021年11月4日 22時) (レス) id: 675fe13a03 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - 読ませて頂きました。なんだか込み上げてくるものが...。更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年1月23日 21時) (レス) id: ba5c7b2e62 (このIDを非表示/違反報告)
ダーク(プロフ) - MIELさん» ただいまです( ；∀；)！更新がんばります！ (2017年12月12日 18時) (レス) id: f48000c1c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダーク | 作成日時：2015年12月12日 23時
