1日目の夜 ページ45
「あっ、紀乃!?」
ガチャ、と入ってきたのは仗助。
仗助は髪の毛が濡れている。
お風呂に入って来たんだろう。
…きちんとヘアスタイルはきめているけど。
「紀乃ったらよォー、俺がゲームしてる時にいきなりコクンって座りながら寝ちまってビビったぜ…!」
マジか…自分で寝たっていう自覚が無い。
『ご、ゴメン…仗助のお母さん、心配してなかった?』
「おう…紀乃に寒いから毛布かけるだの俺より面倒見てたぜ。」
ああ…恥ずかしいッ!!
まぁ、確かに…眠くなっちゃうんだよなぁ…
ゲームしたのも夜だし。
大体テレビゲームとか見ていると眠くなってしまう。
仗助には悪いけど…
「んで、今…夜の8時くれぇなんだけどお袋が泊まっていいよ、って言ってるから紀乃、今日は泊まってけよ。」
泊まる!?
「あっ!部屋は別だぜ!?空いてる部屋あるから俺はそっちで寝るし…」
…別々の部屋か、なんか残念だな…
『…仗助がやらしいこと考えてんのかと思ったじゃん…』
小声で言ったつもりだったけど、仗助の顔が真っ赤になった。
「はっ!?お前なに言ってんだよっ?俺は健全なコーコーセーだっつーの!」
『フフッ、仗助、顔真っ赤っ!』
「照れてねぇーよ、バーカ‼︎」
仗助は赤面のまま、部屋を出て行く。
私もその後を追った。
仗助のお母さんにちょっとでもお礼をしなければ、とおもったからだ。
こんな感じで仗助とつきあってるけど、まだ1日目なのだ。
驚くべきことに…
朝に付き合って…まだ1日も経ってないのだ。
私は仗助の背中を見ながら、果たしてこの恋はいつまで続くのか疑問に思った。
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-ポン酢→(プロフ) - あんころもちさん» ありがとうございます!とっても励みになりますー!!これからもよろしくお願いします〜!! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 21daf65d6d (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください! (2018年5月7日 7時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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