ねぇ、 ページ31
私たちの部屋は、天然風呂付きの部屋だった。
まぁお風呂は…大浴場があるから問題ないかな…
「フゥー!空気が美味しいぜ!
こんな広い部屋なんてよォ〜露伴のやつ見直したぜ〜」
仗助が背伸びして、荷物を広げる。
『あ、私たちここで寝るから、男子そっち行ってね?』
「ちぇ、ずり〜!俺たち外の景色見えねぇじゃねぇーかよォ」
「でも、テレビ見放題だぜ〜」
億泰たちは早速テレビを見始める。
『さてと!6時から夕食だから、その前にお風呂入っちゃおっかな〜
由花子!一緒に行こ〜』
「ええ、いいわよ。じゃあ康一君行ってくるわね。」
男子群に別れを告げて、大浴場へと足を運ぶ。
もくもくとたちあがる湯けむりの中で私は由花子と温泉に浸かる。
『やっぱり家のお風呂とは違うね〜』
「ええそうね、美容効果にもいいらしいし、とても温かいわ。」
由花子は温泉の水を手ですくう。
「ねぇ…ちょっとお話したいことがあるんだけど…」
『ん?何?』
「その…いきなりこんなことを言うのもなんだけど…私…
紀乃さんに謝りたいことがあるの…」
『え?』
「ほら、この前の時…私、紀乃さんを閉じ込めたでしょ。私の家に。」
『あ、ああ〜!でもあれは康一君や仗助たちを守るためにやったことなんでしょう?』
「まぁ、そうだけれど…その、私って怒ると何も見えなくなる性格っていうか…やりすぎてしまったと思って…」
『いやいやいや、謝るのは逆だよ…私こそ、皆に迷惑をかけて…本当にごめんなさい!』
「その…貴方の"組織"の命令だったんでしょう?
よく分からないけど…もうその組織は大丈夫なのね?」
『うん。私がそのボスを…
殺したようなものだから…』
そう言うと由花子は一瞬驚きを見せたが、そのあとすぐに微笑んで、貴方とは仲良くできそうだわ、と言った。
私がどんな人かも分からないのに、優しく接してくれる…
由花子は優しいな、と思った。
『私からもヨロシクね!あと、私のこと呼び捨てでいいよ。』
「わかったわ、紀乃。私も由花子って呼んでくれていいわ!」
そういうわけで私はちゃんと由花子と友達になったわけである。
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-ポン酢→(プロフ) - あんころもちさん» ありがとうございます!とっても励みになりますー!!これからもよろしくお願いします〜!! (2018年5月8日 18時) (レス) id: 21daf65d6d (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編おめでとうございます!これからも更新頑張ってください! (2018年5月7日 7時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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