バイク ページ24
『あ、あと今頃言うのもなんなんだけど…』
「ん？」
『私、貴方のこと傷つけたのに…
助けてくれてありがとう。』
「何言ってんスか！友達なら助けるのがフツーだろ？」
『でも、初め貴方のこと殺そうとしてたのに？怖くないの？』
「怖くないッスね〜、か弱い紀乃ちゃんだもん。」
紀乃が口を膨らませる。
『か弱くないし！もしかしたら仗助の前で見せてたのは演技かもしれないよ？』
「もし演技だとしても、俺は紀乃のこと信じるぜ。」
フフっと紀乃は微笑む。
『じゃあこれからもよろしくね。』
「よろしくね、紀乃ちゃん。」
そして仗助はバイクにまたがった。
「乗る？」
見る見るうちに紀乃の顔が赤くなっていく。
『いや、いいよ…私バスで行くから…』
「バスっつってもォあと1時間くらいあるぜェ？」
『…』
「恥ずかしいの？」
『う…分かりましたっ！乗りますよ、バイクの後ろに！』
バイクの後ろに紀乃がまたがる。
「顔、真っ赤だぜ？」
そう言うと背中をバシバシ叩かれた。
「痛いって、ごめん、マジで！」
国見峠霊園のゆるい丘を下る。
後ろには紀乃がいて…ん？待てよ？
手を俺にまわしてる…
はたからみたら、恋人同士みてぇじゃなぇかよ！！
今度は俺の顔が赤くなる。
対する紀乃は何も気づかずに、周りの景色を見ている。
そして病院へ着いても、仗助の赤面は治まらなかった。
「おっ！紀乃ちゃんじゃねぇ〜か！どこ行ってたんだよ？
っていうか、仗助、顔赤いぜ…？熱でもあんのか？」
億泰が売店で買った肉まんを頬張りながら言う。
「あ、これ食べる？んまぁいのよこの肉まん。」
「…億泰、今はいらねぇぜ。」
察しろ億泰！
そして紀乃が笑いを抑えようと肩が震えるのを見て、また赤面になる仗助だった。
「…？2人とも、なんかあったのかぁ…？」
億泰が顔をしかめてそう呟いた。
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-ポン酢→(プロフ) - あんころもちさん» ありがとうございます！とっても励みになりますー！！これからもよろしくお願いします〜！！ (2018年5月8日 18時) (
レス) id: 21daf65d6d (このIDを非表示/違反報告)
あんころもち - 続編おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！ (2018年5月7日 7時) (レス) id: beb861d356 (このIDを非表示/違反報告)
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