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Aありがとうございました
俺が家に着いた頃、絵文字も添えられていない簡潔なお礼が送られてきた。
毎日シフトを教えてねと返せば「分かりました、すみません」って
一括で聞かないのはそうでもしないと毎日連絡を取れなさそうだから。
だってこんなに業務的な連絡する子だよ?
「猫がいた!」とかそんなこと絶対送られてこない。
俺はあの子が欲しいんだ。何としても
送っていくことに慣れてきた今日この頃、仕事の合間に通知を確認するけど一向に連絡は来ない。
バイト休みなのかな、と勝手に解釈して肩を落とす。
じゃあ会える理由がないじゃないかと落ち込みながら歩く帰り道でAちゃんを見つけた
でも、うれしかったのは一瞬。
だって隣に男がいるんだから。だれ?そいつ、ねえ。A?
お前は俺のものになるんだよ、そんなかわいい顔でほかの男に笑いかけるのは無しだろ。
A、A、A、
ダメだよ、俺のなのに。俺の、俺だけのAだから、そんなの許さないから。
ホクト今日はバイト休み?明日は迎え行くから
それだけ送ってスマホをベッドに投げつけた。
おさまらないこの焦燥感を隠すことなく明日、君に会いに行くから。
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松邑(プロフ) - 翡翠さん» お褒めのコメント嬉しいです!ありがとうございます。印刷して枕の下に入れて寝ます(;;) (11月7日 15時) (レス) id: ab8b75219c (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - この松村北斗半端ないですストライクすぎて死にそうです。素敵なお話ありがとうございます( ; . ; ) (11月6日 22時) (レス) id: 6c0d9e0967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:松邑 | 作成日時:2023年9月18日 16時