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一目惚れ。今まで信じていなかったのに
昨日、家に持ち帰った仕事を消化しようと訪れたこじんまりした喫茶店で
俺は今、驚くほどに胸の高鳴りを感じている。
「こんにちは〜」
そう、ゆるゆると穏やかに声をかけてくれた貴女に。
名前はなんて言うんだろうか。
歳は、俺より下？かなあ。どのくらいだろうか。
もっと、声が聴きたいな。
もっと近くで顔を見たいな。
どんな表情で、声色で、俺の名前を呼んでくれるかな。
ああ、仲良くなりたいな。
店主らしき方に「お好きな席にどうぞ」と言われ、カウンター内が見やすい席に着く。
いつもの俺なら隅っこの目立たない席を選ぶだろうに貴女を見たいから。
なんて、少し気持ち悪いね。
俺だって、こんなの初めてなんだ。許してよ
「ご来店ありがとうございます」
「お決まりになりましたら、お声掛けください」
かわいい笑顔で、丁寧に水とメニューを置いて去って行った。
かわいい、欲しい。注文は貴女で、声を掛けるときは名前を呼びたい。
メニューを閉じて顔を上げれば目が合って、胸が苦しい。
ニコッと笑うから、さらに苦しくなるのに
そんなこと知らない貴女は「お決まりですか？」なんて頭をこてっと倒した。
ぐぅっと、声が出そうなるのを何とか堪え頷くけば
「お伺いします」とこちらに歩いてくる。
そのまま俺の腕の中に。なんて本気で思った。
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松邑(プロフ) - 翡翠さん» お褒めのコメント嬉しいです！ありがとうございます。印刷して枕の下に入れて寝ます(；；) (11月7日 15時) (
レス) id: ab8b75219c (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - この松村北斗半端ないですストライクすぎて死にそうです。素敵なお話ありがとうございます（ ; . ; ） (11月6日 22時) (レス) id: 6c0d9e0967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松邑 | 作成日時：2023年9月18日 16時
