42 drops ページ43
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最近は少し前よりも肌寒くなってきたし、気温を第一優先に洋服を選ぶことが多くて。
今日もいつも通りスマホの天気予報のアプリを開いて確認していれば
ふと目に入った、一週間分の予報。
晴れ、晴れ、晴れ、曇り、曇り、と続いて
スクロールした1番下、ぐっと下がった気温の端っこに書かれていたマークは
「雨、だ…！！」
久しぶりに、週末に雨が降る。
やばい、今週末のバイトって、！
大急ぎで学童のシフトとファストフード店のシフトを見比べる。
ファストフード店は…珍しくどっちも、休み。
学童は……日曜が、休みだ、！
“ 雨の日 だったら…、！”
Aちゃん、それならプラネタリウム行ってくれるって言ってたし
これって、もしかして誘うチャンスなんじゃ…
相変わらずお弁当の連絡ばかりの吹き出しが並ぶ、Aちゃんとのトーク画面。
なんて送ったらいいかな、
いつもAちゃんから連絡が来るから、自分から送るのは少しだけ緊張する。
悩みに悩んで選んだ言葉は、
ふかだもし日曜日空いてたら、一緒にプラネタリウム行きませんか。
なんて、すごくシンプルなもの。
届く返事が、前向きな内容だといいな。
まだ既読のマークすらついていないのに、ドキドキして、ソワソワして。
らしくない鼓動が耳に響くたび、
これが紛れもなくAちゃんを好きな証拠だって
なんだか不思議と心の端っこが嬉しくなって、
また、ふんわり色付いていく感覚がする＿＿＿＿。
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年10月1日 20時
