ephemeral

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「 おねがいします！！ 」





今日は女性アイドルグループとの共演の日


　


朝から憂鬱でしかない





今日に限って朝から頭が痛いし




薬飲んだから問題はないと思うけどね




yt「 おはよう 」




後ろからきた君は俺に挨拶したんじゃなく





あの女の子。





sk「 裕翔くん！！ 」




なんで名前で呼んでるんだよ





yb「 え、君たちもしかして 」





聞きたくないよ



　

俺は聞きたくない




　
楽屋から出ようとしたが無理だった





yt「 やまにもみんなにも言いたいことあるんだ 」





yt「 俺たち付き合ってるんだ 」





ほら、やだよ




sk「 裕翔くんと結婚を前提に付き合ってます 」





は？





結婚？




hk「 まあめでたいんじゃない？ 」





ch「 そうだね 」





kt「 週刊誌に撮られたら終わりだよ 」





yt「 撮られないよう徹底するから許してほしい 」





なにを許すのさ





ym「 おめでと 」





棒読み、感情なんてない





今の俺ロボットみたい





ar「 大丈夫か？ 」





隣にいた大ちゃんはこっそり耳元で言ってきた





「 だいじょうぶなわけあるか 」





今にも泣きそうだ





ほら溢れちゃったよ





頭を下に向け





声を殺して泣いてしまった





みんな裕翔と女の子に夢中だ





in「 やまだ？ 」





伊野尾ちゃんがこっちを向いた





ar「 わりい、やまだ体調悪いみたいだからちょっと外の空気吸わせてくるわ 」





そう言って大ちゃんは着ていたパーカーを俺に着せ





顔が見えないように自分の体に寄せて






外に連れて行ってくれた








.





.




.




.




「 ごめんな、ほんと情けないよな 」






ar「 それだけ好きなんだろ 」





ar「 ここまで愛されてんのに裕翔はなにやってんだ 」





笑いながら言った君の表情は暗かったし





目は笑っていなかった

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