ephemeral

04 ページ4

ym「 憂鬱 、」




なんで昨日大ちゃんに言っちゃったんだろう





ar「 俺はお前のこと応援してるぞ 」





ってウィンク付きで言われたし





ym「 最悪 」





yt「 なにが最悪なの？ 」




後ろから顔を覗かれびっくりし声の主を見ると





間違いなく俺の大好きな人






ym「 いや、なんもねえよ 」





なにが何もないだ





ありすぎて話したいのに話せない






yt「 なにそれ(笑) あ、そういえばね昨日さ飲みに行ったんだけど楽しかったの 」





ym「 そうなんだ ... 」






裕翔の首元に何かついている？






yt「 そんなにじっと見てどうしたの？ 」






俺の顔を覗き込んできたとき首元がはっきりと見えた






ym「 いや、 」






赤くついたキスマーク






そういえば昨日飲みに行ったって言っていた






そのあと色々とあったんだな






失恋決定じゃん、






そう思うと目に涙が溜まってきた





yt「 やま？ 」






ym「 ごめん、ちょっとトイレ行ってくる、 」






そう言いそこから逃げた






なんで俺じゃないんだよ






「 うわ、危なって山田？ 」






曲がり角で誰かとぶつかった






ym「 ... っ 」






ぶつかったはずみで転んでしまい






少し痛いのと我慢していた涙が溢れ出てきた






ar「 おい、大丈夫か？ 」






ym「 だいちゃ、、 」






ar「 泣くなって、そんなに痛かったか？ 」





そう言って涙を拭いてくれる君は優しい






優しい人に俺は弱いのかも






「 いやそれでさ 」






向こうから何人かが歩いてきた






咄嗟に大ちゃんが俺を抱きしめて顔を隠してくれた






hk「 有岡？ なにしてんの 」






ar「 いやあ曲がり角でぶつかっちゃって 」






in「 お前太いからなあその勢いで転かして泣かしたんだろ 」







ar「 ちげえから早く行けよ 」






2人には俺が山田だってことに気がつかなかったのかな






ar「 早く泣きやめよ、後で話は聞くからさ 」







ym「 ありがと 」






だいちゃん優しいじゃん






裕翔に好意を寄せていたときの方に心臓が飛び跳ねた

05→←03

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す