[ 昼はひねもす夜はよもすがら、御三方。 ]

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天気は良好。

天気予報では雨なんて予報が出ていたから少し不安だったけれど、今の空の様子から察するにその予報は外れているんだろう。

昨日の夜から準備をして、楽しみにしていたから本当に良かった。



歩いて10分ほどの施設までの道のりには慣れたもので、ゆったりと歩いていけば初めてこの道を通った日のことを思い出した。


あの時は少し緊張していたような気がする。

彼らのように上手く動けるだろうか、知らない人とコミュニケーションをとれるのか。


友達を誘ったりできたらいいのかもしれないが、高校卒業後すぐに上京したためフレンズと距離ができてしまい、残念ながらぼっちである。

仕事で人と話すことがないという訳でもないが、お客様からフレンズへのランクアップはなかなか難しかったりする。

どうしたもんかなぼっち生活...と悩んでいたのが１ヶ月前の私。


サバゲーを始めて１ヶ月経つと常連の方と仲良くなれて、私の心の支えになった。


今日はどの銃使うかなぁ、なんて、わくわくしながら歩いていけばあっという間にいつもの場所。



ガラッとドアを開ければいつもの面子、と思ったけど...


(1、2、3...３人か...)


新しい人達が３人、居るようだった。

遠目からだけどなかなか身長が高い、羨ましいなんて全く思ってない断じて。


「 A〜、ヤッホー 」


ジッと新入り三人組を見ていたら、お馴染みの声が後ろから聞こえてきた。


「 あ、美奈子さん 」


一人っ子の自分にとってお姉さんのような存在である美奈子さん。

サバゲー初心者の私に優しく教えてくれた素晴らしいお人だ。


「 今日もレンタル？？ 」


「 はい、そのつもりです。」


エアガンに関して全くわからない私は、銃をどこで買おうか、と悩みどころである。


「 了解、壊さないようにね。」


もちろん、と強く首を縦に降った。


(美奈子さん、いつも優しいけど銃壊したらヤバいもんな...)


この施設のオーナーでもある美奈子さん、つまりレンタル銃を壊すことは万死に値するのだ。

これは早急に銃を買うべきだろう。


「 A、来てたんだ。 」

「 こんにちは〜 」

どうしたものか...うんうんと唸っていたところに声をかけてきたのは常連の佐藤さん。

新しい人来てるね〜、とか、今日も頑張ろう、とか他愛もない話をしてゲーム開始時刻まで時間を潰した。

少ししたら、よく通る美奈子さんの声が聞こえてルール説明に入る。


さぁ、楽しみましょうか...。

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