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ねぇ、A
私、ちゃんとAの想いを紡いだよ
これからはAが守ってくれているこの世界から目を逸らさずに、忘れないように
生きていく
私が生きていく世界の匂いを感じながら声に出した言葉
「行ってきます」
そう言って私は自分の後ろ戸に、鍵を掛けた
51話 ページ14
小さな女の子が来た道を戻るためにドアノブに手を掛けた
私たちを見ながらもしっかりとした足取りで椅子を持ち扉をくぐって行った
「――私、忘れてた」
石垣に立てかけられたドアを閉めた後ドアノブを握ったまま私は呟いていた
「大事なものはもう全部――ずっと前に、もらってたんだ」
隣に立っていた草太さんが微笑んで頷く
まだ明けきっていない空は淡い水色で常世の空よりも薄く穏やかだった
それでも、現世にいると分かる
鳥のさえずりや遠い道では軽トラが動き出す音がしていた
私は首からかけていた閉じ師の鍵を握る
扉の表面に浮かんだ青い鍵穴に鍵を差し込む
私が生きていく世界の匂いを感じながら声に出した言葉
「行ってきます」
そう言って私は自分の後ろ戸に、鍵を掛けた
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もなか - う"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!結末、採用してくださってありがとうございます...!!!まだ完結していないのにもう泣いてますっ...これからも応援しています!!!! (2023年1月23日 17時) (
レス) @page9 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：推しのために今日も生きる | 作成日時：2023年1月15日 15時
