28話 ページ30
関東すべてを覆うほどの大きさだったミミズが一点に圧縮され、消えていった
小雨がふる東京にはオーロラのような現象が起きる
僕は鈴芽ちゃんの頭を守るように抱き込んだ
ダイジンが僕たちの方へ手足をバタバタさせながら来たと思ったら僕たちを守るようにして体を大きくさせる
そしてそのまま水の中へ落ちていった
――――――――――――――――――――――――
ｻｧｰ ｻﾞｧｰ
いろんな雨の音が聞こえてくる外で両親と出掛けていたときだ
私の小さな手を両親が片方ずつ握っていてくれた
お気に入りのレインコートを来て、お店によって……
あぁ、そうだあの時は私の誕生日だったんだっけ
お母さんとお父さんが手作りのストラップをくれたんだ
「はいA、これがお母さんとお父さんからのプレゼントよ」
「あぁAが好きな猫のストラップだ」
渡された白い猫のストラップ
お母さんとお父さんが作ってくれたから好きなものがもっと好きになったんだ
『うわぁぁ、お父さん！お母さん！ありがとう！』
――――――――――――――――――――――――
そこで目が覚めた
懐かしい記憶、今はもう会うことの出来ない人たち…
重い体をおこして周囲を見る
鈴芽ちゃんが近くにいなかった
僕はｿﾞｯとして急いで立ち上がる
『鈴芽ちゃん？鈴芽ちゃーん』
何回か呼ぶが反響するだけで返事が返ってこない。すると遠くの方で草太さん！と呼ぶ声が聞こえてくる
僕は声のする方へ急ぐと東京の後ろ戸と思われる場所を何度も行き来していた
草太さんと呼ぶ彼女は崩れて膝が水につかる
ダ「すーずめ」
無邪気に彼女の名前を呼ぶダイジンに対して鈴芽ちゃんは小さく悲鳴をあげていた
ダ「すずめ やっとふたりきり」
鈴芽ちゃんはダイジンから離れるように立ち上がる「あんたのせいで―――――草太さんを返して！」叫ぶ鈴芽ちゃん
ダイジンはむりと一言で鈴芽ちゃんの言葉を蹴った
鈴芽ちゃんは理解できていないようだ
ダ「もう ひとじゃないし」
鈴芽ちゃんの目に涙がたまる
ダイジンを両手で掴んだ鈴芽ちゃんの手は震えていた
けど、ダイジンはそれに対して遊んでくれていると解釈したのか嬉しそうな声をあげる
しだいに、その嬉しそうな声は苦しそうな声に変わっていた
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もなか - 入りきらなかったので続きです→わがままですみません...でも、作者様の創るストーリー大好きなので、作者様の創る結末ならなんでも楽しんで読みます!!長々とすみませんでした...汗 (2023年1月5日 11時) (
レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - はじめまして!この作品自体は前から知っていたのですが、コメントしていいのかわからなくて...最近、見かけるようになったので私も!!と思いまして...草太さん落ちとか、夢主ちゃんが草太さんの代わりに要石になる結末が見てみたいです...!これからも応援します!! (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
美郁(プロフ) - めっちゃ主人公がどうなるか気になります！！凄い面白いです！！ (2023年1月4日 14時) (レス) id: f0d1cce09e (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 面白すぎです (2023年1月2日 23時) (レス) @page31 id: e2952ddb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：推しのために今日も生きる | 作成日時：2022年12月8日 10時
