20話 ページ22
ハッ
そこで目が覚めた…あの夢はいったい何なんだ
多分あれが要石の成り立ちなのだろう
寝た気がしない体を起こし、鈴芽ちゃんをみるとイスに口付けをしていた
鈴「―――草太さん!」
『……おはよ、鈴芽ちゃん』
草「……鈴芽さん?」
鈴芽ちゃんは僕と草太さんを交互に見てため息をついた
鈴「2人ともやぁっと起きた!」
プンプンしている鈴芽ちゃんが可愛くてごめんねと笑いながら謝った
鈴芽ちゃんはもう出掛ける準備をしていた
『え?もう行き先決まってるの?』
鈴「A昨日寝たの早かったもんね〜東京だよ。次の行き先は」
『東京…』
鈴芽ちゃんの言葉を繰り返す
東京ねぇ…また遠いところだ
ダイジンはどうやってそんな場所まで行けるのだろうか、いやまぁ新幹線か
ルミさんに神戸駅まで送ってもらい、鈴芽ちゃんは帽子を私は小さな鞄を受け取った
ル「ありゃあ!ますます家出少女っぽいやんか」
と楽しそうに笑うルミさんに私たちはお礼を言う。ルミさんは私たちを交互に抱きしめて背中をぽんぽんと優しく叩いた
ル「親御さんには、ちゃんと連絡するんよ」
鈴「はい……!」
僕たちはルミさんの車が見えなくなるまでずっと手を振り続けた
見えなくなるとすぐに鈴芽ちゃんはしゃがみこみ緑の吹き出しマークを開く
鈴「ごっ、ごじゅうごけん…」
ひぇッと声に出しそうなほど青くなる鈴芽ちゃんは今度はすっとんきょうな声を出した
鈴「え、なに?迎えに行く?!はぁっ?!」
あらら、さすが環さんだなぁ
と他人事のようにその言葉に苦笑した
僕もメッセージを開くとおばあちゃんから連絡が来ていた
ーもしや、東京まで行くのか?!…くれぐれも気を付けるのじゃよ
僕はそのメッセージに《心配しないで》とだけ送った。すると急に草太さんが声を出す
草「次の便に間に合う。切符買って、早く!」
鈴「えっ、新幹線で行くの?」
『まぁ、それが一番早いもんねぇ』
鈴芽ちゃんは東京まで新幹線なんて、貯金がなくなっちゃうよ…とぶつぶつ言って草太さんに請求していた
新幹線に乗るとイスが心地よくてすぐに眠りについた
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もなか - 入りきらなかったので続きです→わがままですみません...でも、作者様の創るストーリー大好きなので、作者様の創る結末ならなんでも楽しんで読みます!!長々とすみませんでした...汗 (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - はじめまして!この作品自体は前から知っていたのですが、コメントしていいのかわからなくて...最近、見かけるようになったので私も!!と思いまして...草太さん落ちとか、夢主ちゃんが草太さんの代わりに要石になる結末が見てみたいです...!これからも応援します!! (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
美郁(プロフ) - めっちゃ主人公がどうなるか気になります!!凄い面白いです!! (2023年1月4日 14時) (レス) id: f0d1cce09e (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 面白すぎです (2023年1月2日 23時) (レス) @page31 id: e2952ddb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しのために今日も生きる | 作成日時:2022年12月8日 10時