10話 ページ12
鈴芽ちゃんたちに追い付くと2人がかりで扉を閉めているところだった
鈴芽ちゃんは靴が汚れるのも気にしない様子で踏ん張っていた
鈴「草太さん?!」
『あっぶな…大丈夫ですか?草太さん』
ミミズの勢いが強いのか吹き飛ばされてしまった草太さん…
鈴芽ちゃんがこっちに気をとられた一瞬で足場を崩してしまった
鈴「きゃぁ」
『「鈴芽ちゃん!!/さん!!」』
鈴芽ちゃんの態勢が崩れたとき僕は走って後ろ戸を閉めようと手助けに入った
それでも閉まる気配がない
草「君たちが扉を閉めるんだ!!」
鈴「どうやって?!」
草「目を閉じ、ここで暮らしていた人たちのことを想え!」
言われた通りに想像する僕たち
−「昨日のテレビみた?」
−「宿題難しかったぁ」
−「ねぇ何か良いことでもあった?」
この学校に生徒がいた頃の校舎の記憶が流れ込んでくる
草太さんが言葉を言う前に自然と声に出していた
『かけまくしもかしこき日不見の神よ。遠つ御祖の産土よ。久しく拝領つかまつったこの山河、かしこみかしこみ謹んで』
僕の鍵に青色の糸が集まっているのが分かる
あぁ、おばあちゃんは昔こうやって僕たちを守ってくれいたんだ…
草「君は…」
鍵穴ができたとき僕はそこめがけて思いっきり差し込んだ
『お返し申す!』
雨になったミミズを見上げ一気に息をはく
鈴「凄いよ!A!!私たち地震を防げたよ!!」
無邪気に喜んでいる鈴芽ちゃんを見ると小さく笑いがこぼれる
鈴「草太さん!私たち凄いですよね?!」
草「あぁ!!君たちが地震を防いだんだ」
《すずめとAすごーい》
どこからか声が聞こえてきた
白い猫もといダイジンがそこに座っていた
ダ『うしろどはまたひらくよ』
そう言い残して何処かへ去っていった
鈴「……あいつが扉を開けたの?」
確かにそう思っても仕方がない…
けど、僕にはダイジンがなにかしらの手がかりを教えとくれているような気がする
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もなか - 入りきらなかったので続きです→わがままですみません...でも、作者様の創るストーリー大好きなので、作者様の創る結末ならなんでも楽しんで読みます!!長々とすみませんでした...汗 (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - はじめまして!この作品自体は前から知っていたのですが、コメントしていいのかわからなくて...最近、見かけるようになったので私も!!と思いまして...草太さん落ちとか、夢主ちゃんが草太さんの代わりに要石になる結末が見てみたいです...!これからも応援します!! (2023年1月5日 11時) (レス) @page34 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
美郁(プロフ) - めっちゃ主人公がどうなるか気になります!!凄い面白いです!! (2023年1月4日 14時) (レス) id: f0d1cce09e (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 面白すぎです (2023年1月2日 23時) (レス) @page31 id: e2952ddb8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:推しのために今日も生きる | 作成日時:2022年12月8日 10時