冷静沈着な女医 Ⅶ 【コードブルー】 (ページ39)

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episode122 ページ39

朝早く慎一くんの様子をチェックしているとどこかおかしかった

名「おい､ヘリ戻るぞ」

下瞼を見ると真っ白で貧血を起こしていた

灰「待って。やっぱりおかしい。冴島さん､エコーください！」

その時､慎一くんのバイタルが悪化し､モニターが鳴り出した

灰「慎一くん！？ショックだ！」

－－－－

手が足りないな…

『名取と灰谷は？どうしたの？』

人手が足りなく聞いた時､初療室に冴島が駆け込んできた

冴「川田慎一くんが急変しました！腹腔内出血です。灰谷先生達が診てます！」

藤「…まずいな。こっちAAAだしな」

白「横峯さん､冴島さんと行って。状況連絡させて」

横「はい！」

その後､灰谷からの連絡で脾門部に仮性動脈瘤が見つかったことがわかった

『こっちは今､AAAの患者の初療で手が離せない。

動脈塞栓術でいけるはず。放射線科にコンサルして』

灰「連絡しました。アンギオ室があくまで1時間以上かかるそうです」

『…1時間…まずいね』

すると隣で聞いていた耕作が灰谷に指示を出した

藍「輸血して待て。こっちを血管外科に引き渡したらすぐに行く」

灰「わかりました！」

－－－－

電話を切り､桜坂先生達を待とうとした時､モニターが警告音を鳴らし始めた

灰「…再破裂？」

名「やばいぞ。急速輸液してください」

慌ててエコーすると出血が増えていた

名「もって10分だぞ」

僕はもう一度桜坂先生に連絡した

灰「桜坂先生､慎一くん再破裂してショック状態です。誰か来てもらえませんか！？」

『あと15分はかかる』

そんな……それじゃあ間に合わない…