episode120 ページ37
緒「こんな時くらい自分の心配しろよ！」
緋「あ…あんたバカ！？聞いてた？致死率80%だよ？死にたいわけ？」
緒「まぁ､それもありかなって思っちゃってさ。
緋山先生と一緒ならそれもありかなって。
どうせ､家族にも連絡してないんだろ？心配させたくないとかで。
俺がいてやるよ。リハビリ終わって晩飯食ったら､あと暇だし」
私はガウンを着せながら思わず「怖くないの？」と聞いた
緒「怖いよ。こんな体になっても生きたいとは思うしね。
でも､緋山先生はずっと怖いはずだ。でもそうは言わない。針刺したのがかわいがってる後輩だから。
不安な顔を見せればあいつが余計追い込まれる。
だけど心の底では､誰かにそばにいて欲しいって思ってるはずだ。
だったら俺がそばにいてやりたい。あんたが俺を勇気づけてくれたように。
今度は俺が少しでも緋山先生の不安を和らげてやりたい」
あんたバカ…？
そう思ったが口にはせず､頷いた
しばらく2人で話していると思っていた以上に時間が経っていた
緋「え､もうこんな時間。ほら､そろそろ自分の病室戻って」
そう言うと緒方さんは立ち上がりドアの方へ行った
緒「明日､晩飯食おう。2人で。昼には検査出るんだろ？
緋山先生は明日何でもなかったって分かって､それで俺と一緒に飯を食う。どう？
デートだ。初デート」
緋「…デートじゃないよ。ただご飯行くだけだからね！」
私は照れ隠しのように叫んだ
緒方さんは「夜7時、病院のコンビニで」といい病室から出ていった
ほんと…あの人は…
でも桜坂の言う通り…話してすっきりした…
…死にたくないな…
私は絆創膏が貼ってある指を見つめた
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サナト - 楽しく見てます！ (8月25日 0時) (
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作者名：あおい | 作成日時：2021年9月14日 10時
