一般人になりたかった【今日から俺は】

彼氏とは一体 ページ4

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「あ、Aちゃん！」


「なんですか？」



「新しい高校なんだけど、やっぱりこっちから通うのは無理があるから、あたしの家に一緒に住んでってことになるんだけど……」



やっぱ嫌だよね……？


困惑が混じった目がちらっと私を見た。

あきさんがそんな目をするのもまあ、困ったことに私の引き取り手を希望してくれたのはあきさんしかいなかったからだ。

それがなんで彼女の困惑の交じった目と関係があるのかと言うと、あきさんが暮らしいているのは千葉なのだ。

そして私が受験した高校は東京の高校。


あきさんが私と父さんの暮らしていた家に来るっていうのも彼女が提案してくれたのだが、どうにも彼女が務めている会社には東京からは通えないということになり、私が彼女の家に住む、という形になった。


だが、そうすると今度は私が高校に通えなくなる。

でも憧れだった高校は、父さんが行きたがっていたってだけで、本当に私が行きたかったのかと聞かれると、首を横に振ってしまうのだ。


だから私は合格した東京の高校の合格を辞退し、千葉の私立高校に通うことになった。



でもあきさんは優しいから、私に本当にいいのかと何度も確認してくれている。





「んー、でも私はもう向こうの高校合格しちゃったし、別にいいですよ。

それに私がここから向こうの学校に通うってなったら、あきさんと一緒に暮らせないし、それじゃああきさんの養子になった意味が無いですし。」



「でも、Aちゃん彼氏くんが……」


「……え、待って私彼氏いませんよ。」


「え？だってこの間、『Aの彼氏の白原富夫です』って商店街で自己紹介してくれたよ？」




………富夫のアホがｧ！！



いやー、好青年だったねぇ！っと笑ってるあきさん。


あきさん、それ表向きの顔だよ……



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いつ本編始まるんだろうね(茶番長くてごめんなさい)

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