リンチされちゃう？ ページ17
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休み時間が始まれば、ざわめき出す教室。
そして隣でカバンから本を取り出した伊藤くん。
……え、めっちゃ静かに本読むじゃん
普通に誰かに絡みに行くのかと思ってた……
じーっと隣の席の伊藤くんをしばらく観察する。
綺麗な顔してるのになんでツッパリやってるのかな〜
ていうか、佐川ちゃん学校来ないのかな？
「……あの」
「ん？なに、伊藤くん」
「そんなに見られるとなんか……」
「ああ、ごめんよ
でもキミみたいな感じの子がツッパってるのが不思議なのよ
あ、早紀ちゃんのところ行こっと
ばいばい伊藤くん」
隣の席にツッパリがやってくると早紀ちゃんは私の席には近づかないから私から彼女のところに向かう。
「さーっきちゃん！」
「Aちゃん！
Aちゃんの隣に転校生来たね」
「ですねぇ、ツッパリくんだよ
絶望だね、早紀ちゃん」
「ホントだよ！
あ、……佐川くん」
泣きそうな顔の早紀ちゃんは、私の後ろを見ながら言った。
「Aさんっ！おはようございます！！」
「あ、佐川ちゃんだ
おはよう、ん？佐川ちゃん転校生くん連れていくの？」
「はいっ！Aさんもどうっすか！？」
「え〜、楽しそうだしついて行くっ！」
伊沢くんたちに連れていかれる三橋くん。
わざわざ私を誘いに来てくれた佐川ちゃんとは2年になってから仲良くなったのだ。
そして何故かさん付け。不思議ですねぇ。
佐川ちゃんについて行けば、屋上へと連れてかれている三橋くん。
あれ？ツッパリだから抵抗するのかと思えば、無抵抗だ。
佐川ちゃんたちから少し離れたところでボコボコにされるであろう三橋くんを観察する。
強いのかな、三橋くん
それとも激弱とか？
ていうか、佐川ちゃん外国人の金髪は許してあげてよ
楽しみだなぁ、そう思いながら彼らを見てるとバンッと屋上の扉が開いた。
そこには隣の席の伊藤くんが立っていた。
「お、大人しい方のツッパリがきたね」
口からはそんな言葉がポロッと出て、伊藤くんはそんな私に気付かずに佐川ちゃんたちを止めようとした。というか、三橋くんを助けようとする。
が、弱いものと言われた三橋くんがそれに対して怒り、どうでもいい茶番が始まった。
彼はおバカなのかな？
それともそれが作戦？
しばらくの間、三橋くんと伊藤くんの茶番は続き、さすがに怒った佐川ちゃん。
リンチされる直前によくあれだけお話できるね、あの２人。
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あんず飴 - 伊藤落ちにして欲しいです！！！！ (2019年2月12日 0時) (
レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 相良様今日から俺はの中で一番大好き格好良過ぎ 溺愛されたいって思う位好き(ドラマ終わったら相良様ロスになりそう） (2018年12月4日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moe | 作成日時：2018年6月23日 0時
