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ほんとに大したことないし、そんなに
気にしなくても大丈夫なんだけどなぁ。

変なところ頑固というか、自分に厳しいというか。


『少し冷やしたら、また宣伝に戻ろうね。
ちゃんと呼び込みしないと、雅に怒られちゃう。』
「うん。」
『だから、今度は私から離れないでね。』
「うん。....え?」
『成宮がそばにいてくれたら、大丈夫なんでしょ?
じゃあ、そばにいて。』
「約束する!次は、絶対離れない!!」


その後、成宮は約束通りずっとそばにいてくれて
ちゃんと呼び込みもまじめにやっていた。

出店に戻った時には、どうやら大盛況で
店番をしているみんなもとんでもなく忙しそうだった。


吉「おう、おかえり!すげぇ売れてんぜ!」
平「宣伝効果、抜群じゃん。」
原「この分だと売り切れて途中で終了になりそうだな。」
 『売れ行き良くて、なにより。』


宣伝中、いろいろあったけど結果オーライだ。

なにより、絡まれてたところを助けてくれた時
男らしくて、ちょっとドキドキしてしまった。

いつものにこにこしてる成宮とは違って、
あぁ、頼りになる男の子なんだなぁ。と
しみじみ感じた。

そして、ちゃんと相手には大事な利き手は使わず
大事な左手で、手をつないでくれたことが嬉しかった。

手をつないだ時、硬くなってるマメや皮膚の硬さが
成宮の努力を表していた。

私は、こんなに一生懸命頑張ってる人に
どれほど力になれているんだろう。






文化祭も終盤に差し掛かり、私たち野球部は
出店部門で見事1位を獲得。

食堂1週間無料券ゲットで、食べ盛りのみんなは
大盛り上がりだ。

こんな部員の多い、しかも野球部に無料券なんか
渡して、学校は大丈夫なんだろうか。



何はともあれ、明日からまた野球漬けの日々が始まる。
今からはオフシーズンに入るので、公式戦も
練習試合もなく、日々練習とトレーニングの毎日だ。

来年の春、夏に向けてみんなで頑張ろう。




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*おまけ*

カ「A先輩、戻って来てから鳴のヤツ、すげぇご機嫌
  ですけど、何かあったんすか?」
 『別に、大したことはないよ。助けてもらったから
 ちょっとお礼言っただけ。』
白「それ、先輩が思ってる5倍くらいの威力ありますよ。」
矢「分かりやすいにもほどがあんぞ、鳴。
 おい、山岡お前さっきからずっと焼きそば食ってんだろ!」
山「ん?」


p.s.
実はこのページにはまだ書いてない、成宮の喜ぶシーン
があります。それは次の成宮sideで!

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作者名:mari | 作成日時:2022年8月12日 12時

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