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時は戻り、3月----


平「そういえば次入ってくる1年の話聞いた?」

『なんの話し?』

吉「成宮だろ、すげぇ投手らしいな。
シニアでも有名なんだろ。」

『へぇ...』

平「他にもいろいろ有名所が入ってくるって噂だよ。」

『じゃあみんな、なめられないように。』

吉「お前嫌なこと言うな?てかなめてる奴いたらしばく。」

『よっしーならやりかねないね。』

原「A、帰る準備できたか?送る。」

『できた。じゃあね、よっしー翼くん。また明日。』

平/吉「「お疲れ〜。」」



練習に付き合い、帰るのが遅くなることもしばしばあるので
雅たちが順番に家の近くまで送ってくれる。
家近いし別にいいって何度か伝えたけど
これだけはみんな頑なに妥協してくれなかった。


『次入ってくる成宮くん?だっけ。
雅とどんなバッテリーになるのか楽しみ。』

原「1回だけ会って話したことあるけどよ、
生意気そうな奴だったぞ。」

『ふふっ、振り回されてる雅、想像したら面白い。』

原「他人事だと思いやがって。」

『他人事だもん。後輩かぁ、なんか新鮮。』

原「もう次から女子マネ入ってこねぇんだろ。
なんかあったらいつでも言えよ。」

『雅、お父さんみたい。』

原「せめて兄貴にしてくれ。」

『でもありがと。正直、女子マネがもう入らないって
聞いてちょっと心配だったんだよね。雪先輩も夏が
終わったらもういなくなっちゃうし。
けど雅たちがいてくれたらやっていけそう。』

原「珍しく素直だな。」

『いつも素直ですけど。』

原「いろんな意味でな。」

『チッ...』

原「女が舌打ちすんな。(笑)」



雅との時間は落ち着く。
1年ながらにして、正捕手のポジションにいるし
チームのこともよく見ている。
次の3年生の夏が残っているから、まだ先の話しにはなるけど
私たちの代は間違いなく雅がキャプテンだろう。
おそらく、全員文句なしの即決だ。





短い春休みはあっという間に終わり、
いよいよ新1年生たちが入部してくる。

どんな子たちが入ってくるんだろう。
いずれにせよ、私たちが目指すのは全国制覇。
強い選手が入ってくることはいいことだ。

私もまた心機一転、みんなのサポートを精一杯頑張ろう。

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作者名:mari | 作成日時:2022年8月12日 12時

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