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原「そんな当たり前のこと、ここにいるやつは全員知ってる。」
成「雅さんマウント取らなくていいし!!」
 『ちょっと本人いる前でそんなこっぱずかしいことやめて。』
吉「お、珍しくAが照れてる。」
平「レアだね。」
成「え?これ照れてんの?」
吉「成宮も、まだまだだな。」
成「吉さんまでマウント取らないでよね!
  てか俺、A先輩って呼びたいんだけど。
  名字で先輩って呼びにくいし。」
 『お好きにどうぞ。』
成「え!?いいの!!?」
原「言いだしたお前が一番驚いてんじゃねぇか。」
成「だって拒否されるかなって思ってたし。」
平「成宮はAのこと、ほんとに好きだよね〜。」
成「当たり前じゃん!」


私は動かしてた手を思わず止める。
今、なんていった?


カ「おい鳴、飯いかねぇと食いっぱぐれるぞ。」
成「やば、行く行く!!」


バタバタと成宮が出ていき、嵐が去った後のような静けさ。


吉「お〜い、A〜。」
原「フリーズしてるぞ。」
平「さっきのは、多分あれだよ、先輩としてって意味---」
 『わ、わかってるよ!!!』
吉「お前別に普段から2、3年のやつに告白されてんだから
  好きとか言われ慣れてんじゃねぇの?」
 『いや、大して知らない人から言われる好きと
  恋愛的な意味じゃなくてもよく知ってる人から
  言われる好きは別物だし。びっくりした〜...。』
平「今日はいろんなAが見れて楽しいね。」
 『楽しくない!』
原「(鳴のやつ、実際本気で好きなんじゃねぇか...?)」




*成宮side*

食堂に行く途中、さっきみんなで話してた
ミーティングルームに忘れ物をしたことに気づき
急いで戻ると4人の会話が聞こえる。

その中で聞こえた、A先輩がよく告白されてるという話し。


は?A先輩ってそんな告白されてんの?
いや美人だし笑ったらめっちゃ可愛いしモテるだろうけど。
なんとなく、ずっと野球部で一緒にいるから
他の男が寄ってきていることなんて全く考えてなかった。

でもそりゃそうか。
教室のA先輩のことは俺は全然知らないし、
プライベートだって....。

なんだ、このザワザワする感じ。
俺の知らないところで、A先輩が他の男と
仲良く楽しそうにしてたらめっちゃムカつくんだけど!

俺は忘れ物を取りに来たことも忘れ
そのまま食堂に行く。



カ「すげぇ勢いで食ってるな。」
白「やけ食いかよ。」

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作者名:mari | 作成日時:2022年8月12日 12時

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