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引退 ページ18

時は経ち、私は中学3年生となり、ついに部活引退の時期がやってきた。
結果は関東大会まであと一歩というところで惜敗。
入部当初は、地区予選2回戦どまりのチームだったが
関東大会に手が届きそうなところまで強くなることができた。

次の新チームの子たちにも頑張ってほしい。




試合後のミーティングも終わり、
帰りの集合時間まで一旦解散になったとき。




一也「ねえちゃーん!!」

『ぅえ!?一也!??なんでいるの!?』

りか/ゆみ「「A、お疲れ〜!!」

『え!?二人とも来てたの!!?』

りか「サプライズ成功だね、めっちゃ驚いてる。」

ゆみ「試合午後からだったでしょ?午前野球しに行ってた
練習帰りの一也くんと偶然会って、見に行きたいって
言ってたから、私らも時間あったし一緒に来たんだ。」

りか「もちろん、Aたちのお父さんには了承もらったよ。」

『そうなんだ、いやまじでびっくりした....。』

一也「ねえちゃん、試合惜しかったね。」

『うん、関東大会行きたかったなぁ...。でも、悔いはない!』

ゆみ「試合には負けたけど、攻撃でも守備でも、大活躍だったね。」

一也「3回裏のゲッツー、すげーかっこよかった!!」

『やばい、一也からの かっこいい いただきました〜!』

りか「引退の日でも姉バカ発揮してるよ、この子。」

ゆみ「まぁ、今日は許してあげようよ笑」

一也「...ねえちゃん、俺のことも家のこともあって
部活も大変だったと思うけど、今日の試合見て
ますます自慢のねえちゃんだなって、思ったよ。
いつもありがとう、おつかれさま!」

『........................』

りか「お〜い、A?」

『涙がでないくらい、試合で全部出し切ってたのに、
一也にそんなこと言われたら、泣いちゃう〜〜〜』



私は何年かぶりに思いっきり泣いてしまった。
だって、まさか見に来てると思わないし。
しかもあんなこと言ってくれるなんて、思わないし。
一也のお姉ちゃんやってて、本当に良かった。

そして、自分たちも忙しい時期なのに一緒に
応援に来てくれた二人に感謝感謝だ。

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作者名:mari | 作成日時:2022年7月26日 0時

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