AVNTIS (ページ2)

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親戚の家に居た時は、部屋の中でこもりっぱなしだったから外に出るのも久しぶりだった。

「(はやくこうしてれば良かったな)」

私はそこで目を閉じて寝ようとした。

が、それは誰かの声によって止められた。

(？)「なにしてんの？」

私は目を開きその人を見た。

「寝ようとした」

(？)「家、帰んねーの？」

「家、無い」
正確には出てきた。だけど。

(？)「は？おま、どこから来たんだよ」

「知らない、外出たこと無い」

(？)「じゃあとりあえず家来い。」

「は？」
何言ってんの

(？)「だから、俺ん家。あー、友達も住んでるけど。」

「迷惑」

(？)「俺の友達優しいから。ん。」

彼は私の前に背中を向けてしゃがんだ。

「なにしてんの？」

(？)「おんぶ。乗って」

「」

(？)「いいから。ここで寝る方が危険だろ」

それもそうかと思った私は彼の背中に乗った。

(？)「ん。俺、エイジ」

「私は、A」

エ「じゃあ家着くまで寝とけ」

その言葉を聞いたと同時に私の意識はなくなった。