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「なん、で」
「あの人、すげぇいい人だけど、女関係は問題あるから」
「・・・う、そ」
「嘘じゃない。俺、学生ん時からずっと見てたから知ってる」
LINEを交換したのも、相葉くんに押し切られてって感じだったし、今日の約束だって、相葉くんがグイグイ言って決まったものだけど、相葉くんのことをそんな風に思ったことはなかった。
カズの言葉を信じられずに、カズに背を向けた瞬間、後ろから抱きしめられた。
「相葉くんじゃなくて、俺にしとけよ」
耳元で囁くカズの声が、鼓膜を震わせた。
「何、それ・・・」
「お前はさ、俺のこと、好きなんだよ」
「・・・意味わかんない」
「よーく聞け」
「・・・」
「俺が、好きなのはAなんだって」
「嘘！！！だって、カズの彼女、みんなかわいい子だった」
「彼女？は？いつの話？」
「高校生とか、大学の時に・・・見た」
私の言葉に、カズはクククって笑い出した。
「それ、彼女じゃないわ、残念ながら」
「だって、すっごい仲よさそう・・・だった」
「それは・・・俺が女の子といたら、Aがやきもち妬くかなと思って、さ。・・・正直、やきもちも妬かれなかったけど」
って本当に小さな声で呟いた。
カズの言葉に驚きしかない。
私は今まで、ただのお隣さんで、幼馴染で、女だとは思われていないって思っていたのに。
「カズ？」
「・・・何」
「本気、出した？」
って聞いたら耳元でククっと笑った彼は、後ろから抱きしめてた腕を緩めた。
カズは私の肩を持って私の体の向きをくるんと変えると、
「本気、出したよ。ほれ、俺のところに堕ちてこい」
そう言って私をまっすぐに見つめた。
カズに女として見られていないってわかって、ショックだった。
カズと朝会って、一緒に電車に乗って仕事に行くのが、嫌じゃなかった。
カズに会わなかった朝に、心配したのは・・・
相葉くんとLINEを交換したことをカズに言い出せなかったのは・・・
「悔しいけど、堕ちてるよ」
悔しいけど、認めるしかない私の気持ち。
私の言葉を聞くとカズは私を右手で私を抱き寄せて、左手でデニムの後ろポケットからスマホを取り出して、タップした。
「あ、相葉さん？」
「今日、A行かないから」
「え？なんでって、”Aは俺の”だからに決まってんじゃん。じゃあね！」
そう言ってスマホをポケットにしまうと、
「じゃあ、今日は俺とデートしてよ？」
って私の耳元で囁いた。
end
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とも(プロフ) - いやぁーカズくんの本気にキュンキュンです(*^艸^*)天の邪鬼のカズくんも誰かに捕られそうになって焦ったのね>^_^< 焦ったカズくんが可愛すぎる♪ (2017年10月29日 13時) (
レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ｳｯﾁｰさん» にのあいにしてしまうのは、私は葉担だからですよね♪そして、出てくる相葉雅紀がステキなのも(笑) (2017年7月20日 23時) (レス) id: 81a6b6fca5 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ハプさん» 面白い展開になったのに完結しちゃいました(笑) (2017年7月20日 23時) (レス) id: 81a6b6fca5 (このIDを非表示/違反報告)
ｳｯﾁｰ(プロフ) - にのあいに、なぜか萌える私(///ω///)です。相葉くんにぐいぐいおされてみたーい。はぁー。で、にのちゃんは、これからどうなるの？ (2017年7月17日 13時) (レス) id: 7f541d8bdf (このIDを非表示/違反報告)
ハプ(プロフ) - 何か面白い事になってきましたね！ワクワク☆続き、楽しみしてます♪^ ^ (2017年7月13日 22時) (レス) id: 45c03cecb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でいじぃ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月17日 22時
