Thursday ページ37
私とこうちゃんはつきあい始めてもうすぐ三年が経つ。サークルの先輩だったこうちゃんのことが好きで、誰かに取られちゃうのが嫌で、意を決して告白したら俺も好きだよと言ってくれた。三年経とうとしてる今でもあの瞬間のことは今でも鮮明に思い出せるし、思い出しただけで幸せになれる。
だって私、こうちゃんのこと大好きだもん。コロコロ変わる表情が好き、ポンコツとか何とか言われてるけど実はめちゃくちゃ頭がいいところも好き、優しくて面白いこうちゃんのことが大好きなの。
「森川、次の記事もう提出した？」
「もちろんしましたよーだ、私優秀なので」
「その一言が残念すぎるな」
同期の乾にはすぐ報告した。ずっと相談乗ってくれてたのも乾だし、なんならこうちゃんの話も乾は聞いていたみたいで”はやくくっつけよって思ってた”なんて言ってた。今までこうちゃんと大きな喧嘩なんてしたことないけど、たぶんそんな喧嘩をしちゃったときは乾が私の話を聞いてくれるんだろうな。
「なーにおしゃべりしてんの」
「いい子に記事出しましたって話！」
「はやいじゃん。そんで乾はまだ出せてないんだな？」
「一縷の望みが今絶たれたとこ。俺もやんなきゃな〜」
「Aはふざけてるように見えるけど意外と真面目だもんね」
「意外とは余計です！」
QuizKnockのライターに誘ってくれたのはこうちゃんだった。彼女って贔屓目を抜きにしてもAはうちに欲しい人材だよって真っ直ぐ言ってくれて私は本当に嬉しかった。そんなこと言いつつ”あんまりプライベート感出さないようにしないと”って意気込んで結局私にめちゃくちゃ甘いこうちゃん。正直べたべたに愛されている自覚はある。
一緒に仕事ができることも、なんなら一緒にいる時間がたくさんできることも本当に嬉しくて、順風満帆な毎日を過ごしていた。これからもずっとそうなんだとそこはかとない自信はあるよ。
「相変わらず仲良いね、ふたりは」
「河村さん」
「俺もいるんですけどね」
「職場でイチャついてごめんなさい！弁えます！場！」
「”弁えます、場”」
「順序がおかしいんだよなぁ。こうちゃんごめん、森川借りてもいい？」
「どうぞどうぞ」
河村さんに呼ばれて着いていくときも、こうちゃんにばいばいを忘れない。
なんだかここのところオフィスが色めきたってますけど、それでも私たちが1番のラブラブカップルだと、声を大にして言いたいくらいには仲の良い恋人同士だと私は思ってるんだ。
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黄色い恐竜(プロフ) - 絢瀬さん» コメントありがとうございます！読んでいただけたのも嬉しいです……！ぼちぼちまた2人で書きますのでよろしくお願いします！ (2020年12月21日 15時) (
レス) id: 110633540f (このIDを非表示/違反報告)
絢瀬 - 本日一気見しました！更新お待ちしています (2020年12月17日 22時) (レス) id: 38bfafd10d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：早瀬と恐竜 x他1人 | 作成日時：2020年11月11日 14時
