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いったい、何が起こってるの？
もし、誰かが資料室にやってきて、この状況を見られたら、私は、会社中の女子社員を敵に回すことは間違いないって分かっているのに、目の前にある、思っていたよりもがっちりとした櫻井の胸を押し返すことができない。
ワイシャツ越しに、櫻井の心臓のゆっくりとした鼓動が私の掌に伝わってきて、ドキドキしてるのは私だけなんだって思って、必死に落ち着かせようと大きく息をすると、櫻井の香りが香って・・・私の心臓、壊れちゃったの？ってくらい、ドキドキは治まらない。
「・・・櫻井？」
ようやく、掠れた声で櫻井の名前を呼ぶと、
「・・・さ、仕事、しなきゃな」
そう言って、櫻井が立ち上がると、私の腕をぐっと引っ張った。
立ち上がった時に、左足に軽く痛みが走ったのを、とっさにごまかした。
さっき、落ちた時に足首を軽くひねったんだなって思っていると、
「・・・足、痛くない？」
って櫻井が私に声を掛けた。
「・・・え？」
未だにドキドキして、櫻井の顔がまっすぐ見られない私を、まっすぐ見つめる櫻井。
「左足・・・痛むんだろ？」
「・・・大丈夫」
そう言ったのに、
「お前さ、俺に隠し事しようなんて、１００万年早ええわ！」
って笑う櫻井は、いつもの櫻井。
どうして、わかるんだろう。
櫻井は私にデコピンをすると、落ちてしまった段ボールのところに歩いて行って、段ボールを開けた。
「あ、これこれ。このファイルがあれば、あとはいいな」
そう言ってファイルを２冊出すと、段ボールを端のほうに寄せた。
「これは、あとで誰かに片してもらえばいいな」
「自分でやるという選択肢は？」
「んなもん、あるわけない！」
櫻井はいつもの調子でそう言って、さっきまでのドキドキが、少しだけ治まった。
「さ、戻るぞ！」
必要なファイルを手に持った櫻井は、資料室のドアに向かって歩き出した。
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でいじぃ(プロフ) - ゆり:)さん» めっちゃ心配してくれてますよね。彼は優しいから。言わなくてもいろいろとわかってしまうくらい長い付き合いなんですよね。初回get、毎度のことながら、大変ですよね。 (2016年9月8日 22時) (
レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - ひろこさん» 心配されたーい!と願望丸出しです。きっと彼は優しいから、放っておけないだろうな、と思います。私のところにも来ないかな？ (2016年9月8日 22時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 心配されたいです！この展開嬉しすぎます！お迎え！お互いわかってしまうくらい見てるって…なんて素敵！今後も楽しみです！ そして同じく初回ゲットに翻弄するのでした…（笑） (2016年9月8日 1時) (レス) id: 1380357d67 (このIDを非表示/違反報告)
ひろこ(プロフ) - あー、櫻井にこんなに心配されたーい！！ とひさびさに叫んでみました。 明日朝ドア開けたら、櫻井くんがいたらいいのに。 (2016年9月7日 21時) (レス) id: 2c1bc0bd2d (このIDを非表示/違反報告)
でいじぃ(プロフ) - リカコ*さん» コメントありがとうございます。エラー出ますよね、最近。とっても心配してますよね。心配してくれるのは、同期だから？そんなことも考えながら読んで頂ければと思います。 (2016年9月7日 20時) (レス) id: 91388abb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でいじぃ
| 作成日時：2016年8月9日 23時
